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土井side
『じゃぁ……ここで』
土井「はい。今日は疲れたでしょうから、
ゆっくり休んで下さいね」
あの後、とくに会話するわけでもなく
気付けばAさんの店に着いてしまった。
一度店に寄ってから帰ると言うので、
Aさんとはここでお別れ。
『半助さん、ありがとうございました』
ちらちらと手を振るAさんに片手を上げ、
戸が閉まりきるまで見ていた。
土井「……………」
閉まったと同時に、
その場にしゃがみ込んで長い長い溜め息を吐く。
土井「……はぁーーーっ……」
−Aさんに何かあったら、私の幸せが叶わないー
……言った。
自分としてはものすごく頑張って言った。
だけどただの自己満足であって
Aさんに伝わってなくちゃ意味がない。
ちゃんと"好きだ"って
それを伝えなきゃ、意味がない。
いつだって肝心なことは伝えられなくて
だけど気持ちは満杯で、溢れそうだから。
土井「………決めた」
Aさんに、気持ちを伝えよう。
今伝えなきゃいけない気がして、
私はくるりと180度向きを変え、
Aさんの店に向かう。
いざ。
戸に手を掛けようとしたとき
乱太郎「土井先生〜！」
土井「ら、乱太郎？！」
乱太郎が息を切らして走ってきた。
乱太郎「はぁ、いたいた！土井先生」
土井「ど、どうしたんだ乱太郎。そんなに急いで」
戸から手を離し、
肩で息をする乱太郎の背中を撫でてやる。
乱太郎「が、学園長先生が、
急用のために土井先生をお呼びなんです！」
えぇ！！
待ってくれ乱太郎。私はこれから、
Aさんに一世一代の告白をするんだ！
……なんて言えるわけもないので、
土井「……よ、よし。じゃぁ急いで戻る！」
乱太郎にはゆっくり戻るように伝え、
私は忍術学園へと急いだ。
学園長「半助！急で申し訳ないが、明日から出張！」
土井「なんと！！」
私は二度目の長い溜め息を吐いた。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
