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you side
山賊頭「あ？籠？」
このお頭さん、とぼけた返事をするので
私はキッと睨み付けた。
『私が持ってた籠！大切な物が入ってるんです！』
山賊頭「あぁー……そういえばお前を気絶させた時、
そのまま置いてきたな」
なんですって。
『ひっ、ひどい！』
頑張った調合薬に、大事な救急箱に、
餡蜜用のお小遣い！！
『ひどい……』
するとお頭さんは、しょんぼりして
山賊頭「す、すまん。俺、駄目だよな。
嫁さんを悲しませるなんてな」
『嫁じゃない！』
私が被せる様に言ったもんだから、
お頭さんは悲しい顔で私の方を見た。
そんな顔されたって、それは間違ってる。
『とにかく、この縄を解いてもらえますか』
そろそろこの体勢も、
おしりが痛くなってきた。
山賊頭「駄目だ。まぁ俺の嫁になると約束するなら、
解いてやらん事もない」
……そんなの、約束できるわけがない。
すぐには何も言えず、ぐっと押し黙ると
山賊頭「お前に旦那がいようが恋仲の男がいようが、
関係ねぇ。好いてる奴がいようとな」
『そ、そんな人いない』
そんな人、いないもん。
好きな人だって、私には………
『……まって、嘘でしょ』
自分の事なのにパニックになる。
だって今私の頭の中には、
半助さんが思い浮かんでいるのだから。
ばたり
私はそのまま横向きに倒れた。
◆◇
山賊頭「お、おい」
ゆさゆさと、お頭さんに身体を揺すぶられる。
山賊頭「何だよ急に倒れてっ……籠か！
籠が無くなったのがショックなんだな！」
そうだけど、そうじゃないのよ。
お頭さん、貴方は関係ないのよ。
だって私、もしかしたら。
山賊頭「おい、何人かで籠を探しに行ってこい！」
あ、それはお願いします。
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はな(プロフ) - 舞美さん» 舞美さん、初めまして！読んでくださって、ありがとうございます！！そう言ってもらえて感激です…だいぶキャラ崩れしていると思うんですが、お許しください。これからも更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年5月4日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
舞美(プロフ) - はなさんの作品大好きです｡土井先生といい利吉さんといい、、私徳でございます、、。これからも応援してます！ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年4月18日 15時
