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you side
すごい音がしたので扉の方を見ると、
利吉さんと小松田くんが重なって倒れていた。
しかも利吉さんが下敷きに！
出茂「あっ」
咄嗟に頬に添えられた鹿之介さんの手を解いて、
私は利吉さんの元に駆け寄った。
『利吉さんっ……』
良かった、怪我も無さそう。
出茂「何で山田利吉がっ……」
鹿之介さんは利吉さんを指差して、
わなわなと震えている。
すると、利吉さんは
ぱたぱたと上着や袴に付いた砂を叩いて
利吉「何でって、
私はAの恋人だからね」
私の肩をぐい、と引き寄せた。
そんな風に言われた事がなくて、
顔がボッと熱くなる。
一瞬ぽかん……とした鹿之介さんだったけれど、
次の瞬間には素っ頓狂な声をあげた。
出茂「へぇ……って、はぁああぁ？！
Aさん！
恋仲の人はいないと言ってたじゃないか！」
『そ、それは……』
たしかにいないと言ったけれど、それは……
私はちら、と利吉さんを見た。
利吉「あーもう、Aに大声上げないでくれ。
私たちはお互いに、"恋人はいない"って
言うようにしているだけだ」
そうなのだ。
実はこれ、
利吉さんとお付き合いする時に約束した事。
利吉「君の嫌いなプロ忍者って仕事だからね。
万が一、Aに危害があれば困るから、
むやみに言わないだけだよ」
出茂「なんだよ……ほらな、プロ忍者なんて
そんなもんじゃないか。
Aさんに我慢させて、不安にさせて」
利吉さんは私の肩を抱いていた腕に、
ぎゅうっと力を込めた。
利吉「それはそうかもしれないな……
でも私は、Aを幸せにできるのは
自分しかいないと思っているし、
Aを置いて命を落とす様な真似はしない」
ーそれくらい、覚悟しているー
利吉さんのその言葉に、ドクンと大きく胸が鳴る。
思わず胸に手を当て、上着をぎゅっと握った。
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はな(プロフ) - いとーさん» 初めまして！一気読みありがとうございます！疲れたでしょう…！ドキドキしてもらえて、嬉しいです。とにかく私の夢と妄想を詰め込んでいる作品ですが、よければこれからもお付き合いください。更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年4月5日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
いとー(プロフ) - はじめまして！今日この作品を一気読みさせていただきました！最初からずっと胸がドキドキします！！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 9時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年2月27日 0時
