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利吉side
最近は避けられる事もなくなって、
平穏で幸せだったのに。
私のいない間に、
Aが男に手を出されそうになっていたとは。
利吉「あぁもう、ハートブレイクです。
ハートブレイク」
土井「言葉選びが何かダサいよ利吉くん。
傷心、とかで良いんだよ利吉くん」
私は土井先生の部屋から、中庭の塀よりも高い
木の上に跳び移って外を覗き込んだ。
利吉「まだか……」
お遣いに出かけたAと出茂鹿くんが
帰ってくるのを待つ事にしたのだ。
どうしよう。
手とか繋いでたらどうしよう。
勝手に想像して、いー！っとなっていたら、
少し遠くから話し声が聞こえてきた。
私は身を低くして、そうっと覗く。
『すみません鹿之介さん。重いでしょ』
出茂「いいさ、もうすぐ着く」
『私ひとりじゃ持てなかったので、助かります』
出茂「う、うん。別にいいけど」
『ふふっ』
おい、何か……雰囲気甘くないか？
こらA！
可愛いけど、その笑顔はやめなさい。
と、叫びたいけれど、私は冷静沈着なプロ忍だ。
ついでに言うなら売れっ子だ。
叫びたい言葉を、ぐっと飲み込んだ。
『はい、小門を開けますね。どうぞ』
出茂「あ、ありがとう」
『じゃぁ食料庫へ置きに行きましょう』
食料庫だな。
私は先回りする為、木から飛び降りた。
◆◇
私は食料庫の外から、中の様子を伺う事にした。
『お砂糖はここで……』
出茂「これは？」
『あ、それは後ろの棚の……あ、そこです』
扉が開けっ放しだから、よく聞こえる。
出茂「これで全部か」
『そうですね、ありがとうございました』
あ、出てくるか。
そう思って食料庫の裏へ回ったけれど、
なかなか出てこない。
不審に思ってゆっくり覗き込むと……
出茂「Aさん、待ってくれ」
出茂鹿くんが、Aの手を握っていた。
『どうしたんですか？』
出茂「Aさんは、プロ忍者ってどう思う？」
『え？どうって……』
何なんだよ、その質問。
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はな(プロフ) - いとーさん» 初めまして！一気読みありがとうございます！疲れたでしょう…！ドキドキしてもらえて、嬉しいです。とにかく私の夢と妄想を詰め込んでいる作品ですが、よければこれからもお付き合いください。更新頑張ります！コメントありがとうございます:) (2021年4月5日 23時) (
レス) id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
いとー(プロフ) - はじめまして！今日この作品を一気読みさせていただきました！最初からずっと胸がドキドキします！！更新頑張ってください！ (2021年4月5日 9時) (レス) id: a04005cb99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年2月27日 0時
