【忍たま】利吉さんはいじわるだ。【山田利吉】 (ページ7)

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you side

小松田くんが体調を崩した。
いつもあんなに元気なのに珍しい事もある。

校医の新野先生に診察してもらうと、ただの
風邪という事だった。
吉野先生にもゆっくり休みなさいと言われたため、
今日小松田くんは部屋で過ごしている。

小松田「ではお願いします、Aさん」

『任せて。1日頑張るね』

という事で、今日は私が門番です。
学園に来られるお客様や業者さんから、
入門票と出門票にサインを頂く。

今のところ怪しい人はいないし、このまま平和に1日が終わりますようにと心の中で願う。

そのはずだったんだけど。

『あぁ美味しかった』

お昼ご飯を済ませて戻ってくると、気のせいだろうか、何か見られているような。

忍術とか全然使えない私の事だ。
気のせいでしかないと思う。

『…………』

でもやっぱり何かスッキリせず気持ち悪くて辺りを見回すと、なんと塀の上から此方を見ている人がいるではないか。

『…なっ、何か御用でしょうか！』

ビビリの私にしては頑張って、
そんな所から入らないでください！と言ってみれば、その人はニヤリと笑って学園側に降り立った。

『な、何ですか、まさか学園長先生の刺客ですか！
　今いらっしゃいませんよ！』

私の言う事など無視して、ずんずん向かってくる。
待て、この赤い忍装束にサングラス…
まさかあの、悪いって評判の。

『貴方、ドクタケ忍者ですね！』

「そうだ。だがそんな事はどうでもいい。
　お前、いつもの門番とは違う様だが」

なに？？何で知ってるの。
怖いけど今日は私が此処を守るのだから！
　

『貴方に関係ありません。悪い事をしに来たのなら、出ていってください』

「そう言われて出て行く奴があると思うか？」

すると一瞬にして背後に回られ、両手を後ろでがっちりと拘束された。身動きができない。

どうしよう。どうしよう。

怖くて声がでない。