【忍たま】利吉さんはいじわるだ。【山田利吉】 (ページ6)

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you side

『乾きましたね』

あれから乾くまでの間、といってもそんなに長い時間ではなかったけれど、利吉さんと話をして過ごした。

私の名まえは、AAということ。
年は18歳で、利吉さんと同じらしい。
少し前に忍術学園に就職したこと。

利吉さんはフリーのプロ忍者であること。
そして山田先生の息子さんで、働き詰めの山田先生に家に帰るように言いに来たり、洗濯物を交換しに来たりしていることを教えてくれた。

利吉「では私は父上のところへ行くよ」

『はい、私はお遣いへいきます』

それではと挨拶をし、お遣いへ行く身支度のために自室へ戻ろうとすると、

利吉「A」

利吉さんは私を呼び止め、

利吉「道中気をつけて。
　どこから水が飛んでくるかわからないからな」

『わ、わかってます』

おもしろそうに私をからかうのだった。

◆◇

とまぁ、要は水をぶっかけてしまった事で出会ったわけですが。

それ以来、忍術学園に来る度に
私の苦手な虫を手の中から見せてきたり
からかうような事を言ってくる。

やっぱりあの水ぶっかけたときの事を根に持っているのだろうか。
やっぱり私は嫌われているのだろうか。

それでも

ふいに見せる笑顔が、

たまに触れるその手が、

私を夢中にさせるのです。