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you side
利吉「……A、此方を向いて」
背中から回された腕が解かれ、向かい合わせになる。
利吉「もう一度言うけど、私と北石は何でもない。
Aには、勘違いしてほしくない。
…どうしてかわかる？」
『………えっと』
どうして？
利吉「わからないって顔だな」
まぁいいよ、と利吉さんが笑った。
あぁ、素敵だなとこんな時にでさえ見惚れてしまう。
利吉「もう会わないとか話さないとか
言ってたけれど、まだそう思う？」
そんなわけない。本当は私は貴方に会って話して、それが嬉しいのだから。
『…思いません。いつも通りでいたいです』
利吉「よかった、私もだ」
◆◇
本日2回目の洗濯物がゆらゆら揺れている。
もうそろそろ乾く頃だろう。
あれから私と利吉さんは縁側で何でもない話をして過ごした。
あまり聞いた事がなかった仕事の話や、
町で評判になっている店の話なんかも。
利吉「あの店の餡蜜は、
Aもきっと気にいると思うよ」
『じゃぁ今度、連れて行ってください。
新しい小袖、着て行きますね』
私が言うと、一瞬目を丸くした利吉さんは
利吉「もちろんだよ」
すぐにいつもの素敵な笑顔で
答えてくれるのだった。
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かな(プロフ) - とてもキュンキュンしました！ (8月7日 0時) (
レス) @page3 id: 94590dbbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2020年12月18日 23時
