【忍たま】利吉さんはいじわるだ。【山田利吉】 (ページ2)

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you side

『おばちゃん、おはようございます』

「おはよう、Aちゃん」

私は忍術学園で事務員として働いている。
調理の手伝いもしているので、
毎朝早い時間から食堂に来ている。

今日もおばちゃんと他愛のない話をしながら
朝食の調理にとりかかる。

「あ、そうだAちゃん。ちょっと食料庫から
　お砂糖取ってきてもらえるかしら」

『わかりました！ちょっと行ってきます』

「ありがとう。重いから気をつけてね」

食料庫は食堂の裏手だ。
途中、昨日の雨のせいでぬかるみができているのを見つけた。

『危ない危ない、結構降ったからなぁ』

ぬかるみを飛び越え、食料庫へ入る。

『あったあった』

棚から1袋下ろし、よいしょと両手で抱きかかえる。重い。気をつけて持っていこう。

少しよろけつつ食料庫から外に出ると、何故ここにいるのか。私の苦手な人が立っていた。

「Aじゃないか。おはよう」

『おはようございます。利吉さん』

山田利吉さん。
売れっ子フリーのプロ忍者で、あの山田先生の息子さんだ。その上とってもハンサムで、くのたまちゃん達にも人気がある。
いつも仕事で忙しいみたいだけど、よく忍術学園にいらっしゃる。で、よく会う。

そして私はこの人が苦手だ。

『こんな朝早くから来られるなんて、珍しいですね』

利吉「忍務明けでね。父上に用事があったから、
　そのまま来たんだ。」

元気だなぁ。若いなぁ。
あ、私同い年だった。

『それはお疲れ様です。朝食食べて行くんですか？』

利吉「うん、そのつもりだ」

『わかりました。朝食の時間まで、もう少し待ってて
　くださいね』

そう言って私はぺこりと頭を下げて、食堂へ戻ることにした。