【忍たま】利吉くんの好きな人。【山田利吉】

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you side



土井「あはは、そんなことが」



『笑い事じゃありません』




なんとも愉快に笑う土井先生を、
私はジト目で睨みつけた。



夜通しの仕事が続いていたけれど、
今日は珍しくこんな時間に仕事が終わったので
お昼を食べに忍術学園へやってきた。



ちょうど門を潜ったところで会った土井先生。
話を聞いてもらいたかったし、
ランチをご一緒させてもらうことになったのだけれど。




土井「はぁ……あはは、すみません。
　 で、Aさんはどう思ったんです？」



『どうって』




私は利吉くんの特別じゃないし、
別に特別になりたいわけじゃない。



大前提として、私はひとりでいたいのだし。




『だって、"私に恋してください"って言うんですよ？
　あんなのナンパと同じです』




そう、その他大勢に投げる言葉と一緒だ。


そう言えば、"はい、喜んで！"って
言うと思ったのだろうか。




土井「あはは。利吉くん、本当に臆病者なんだから。
　 素直に言えないんだなぁ」





やっぱりおもしろそうに笑う土井先生。




私はちっともおもしろくない。

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