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利吉side
利吉「好きな人」
自分だと思ったら違った、その衝撃といったら。
本当は頭の中でいろんな思いが巡っているけれど、
とりあえず普通を装い父上と土井先生に挨拶をして
忍術学園を出た。
『美味しかったね。お父様と土井先生にも
ご挨拶できたし………利吉くん？』
さっきから無言の私を不思議に思ったのだろう。
Aさんは私の顔を覗き込んだ。
利吉「それより、そんなことより」
『え？』
利吉「好きな人って誰です？」
『えぇ？』
いや、貴女がさっき言ったんじゃないか。
なんのこと？みたいな顔しないでください。
利吉「私の知っている人ですか？」
『……知らない人』
ぽつりとAさんは呟いた。
『私のことをよく知っている利吉くんでも、
これは知らなかったでしょ？……ていうか私のこと
よく知ってるよね。びっくりした』
利吉「Aさんのこと、全部知りたいんです」
『不思議な子だなぁ』
本当にAさんには困ったものだ。
私の知っている女という生き物は、
"君のこと全部知りたい"なんて言ったら驚くほど喜ぶ。
本当はそこいらの女には全然興味がないので、
なんかその場の、口先だけの
意味を持たない言葉なんだけれど。
利吉「教えてください」
貴女のことは、全部、全部知りたい。
『嫌。恋多きイケメン男子に言っても
笑われるだけだもん』
利吉「笑うわけないでしょう。
それに恋多き男子って誰ですか」
『イケメンの自覚はあるんだね』
そんなAさんは、なーんの自覚もないのだ。
こんなに可愛いのに、忍としての実力も高いのに
いつもいつも"私なんて"って言うのだ。
私が何を言っても響かなくて
私が構いたくて、構ってほしいのは
Aさんだけなのに。
利吉「どこの誰なんですか」
『教えないよ。
利吉くんだって何にも教えてくれないでしょ』
利吉「何でも教えますよ、Aさんになら」
するとAさんは立ち止まり、
腕組みをして悩み始めた。
『うーん……別にいいや』
利吉「え？」
『別に教えてほしいこと、ないや』
Aさんは楽しそうに大きな声で笑うけれど。
自分のことをはぐらかすためなのだ。
それ以上は聞くなって、ことなのだ。
その可愛い笑顔の奥に、潜む闇を。
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はな(プロフ) - でん太郎さん» お返事遅くなりました！利吉さんどんどん変になっていきますどうしよう笑"大好きだなんて！ありがとうございます！とっても嬉しいです！のろのろ更新ですが頑張りますね。コメントありがとうございます❤️ (2022年7月31日 9時) (
レス) @page42 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
でん太郎(プロフ) - 利吉さんがギャグ枠になってるのがツボすぎて、大好きです…😭ここで他の作品のことをお伝えするのもアレかとは思いますが、全作品、構成も夢主も、文章もとても大好きです、これからもずっと応援しています🙇♀️ (2022年7月13日 22時) (レス) @page9 id: 1487e65024 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 青野ゆあんさん» ありがとうございます！ちょっと変わった利吉さんに挑戦です〜更新頑張りますので、引き続き読んで貰えたら嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page12 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
青野ゆあん(プロフ) - 好き,,,めっちゃ好き,,, (2021年12月19日 23時) (レス) @page4 id: a96dc153b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年12月19日 1時
