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土井side
Aさんが食堂に手ぬぐいを忘れていった。
教科の授業が終わったタイミングで
追いかけてきたというわけだ。
上手く会えて良かった。
『すみません、私が手ぬぐいを忘れていったせいで』
土井「いいえ、とんでもありません」
今日は、山田先生が実技の方に
めちゃくちゃ時間を使うことになっていたので、
暇といえば語弊があるけれど、時間に余裕があったから。
それに、Aさんとは話してみたかった。
私たちは、近くの茶店に入った。
土井「Aさんは、利吉くんと仲が良いんですね」
『……そう見えます？』
Aさんはえらく不思議そうな顔をした。
土井「だって、一緒に忍術学園の食堂に
来るくらいですから」
『いえ、私はひとりでも大丈夫なんですけど』
土井「利吉くんが駄目って言うんですね？」
Aさんは大きく頷く。
それから団子を頬張った拍子に口の端にタレが付いた。
気付いていないのか、Aさんはそのまま話を続ける。
『どうしてか、最近よく私に構うんです。利吉くん』
土井「気になるんでしょうね」
『……ただの忍者の知り合いですよ？
連絡所で話すようになっただけですから』
土井「そういえば、Aさん。
以前、好きな人がいるって……」
利吉くんがスィートダーリンだのハニーだの
言っていたときだ。
『……過去の話です。
"好きだった人"が本当なんですけど……
そのせいで私も進めないままで』
あぁ、なるほど。
彼女はきっと、明るくはない過去を抱えていて、
前に進めずにいる。
そして利吉くんは本来、あぁいう子だから
彼女に本気で気持ちを伝える勇気がないのだ。
『す、すみません。私の話なんて……』
土井「いいえ。とても意義のあるお話しです」
『意義？』
Aさんはポカンとしているけれど、
私としてはとても、成程！な話だった。
土井「それではAさん。
ひとつ、覚えておいてほしいことがあるんです」
『なんですか？』
土井「利吉くんはね、
あぁ見えて不器用なんですよ」
Aさんは、"意味不明だ"といった顔をした。
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はな(プロフ) - でん太郎さん» お返事遅くなりました！利吉さんどんどん変になっていきますどうしよう笑"大好きだなんて！ありがとうございます！とっても嬉しいです！のろのろ更新ですが頑張りますね。コメントありがとうございます❤️ (2022年7月31日 9時) (
レス) @page42 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
でん太郎(プロフ) - 利吉さんがギャグ枠になってるのがツボすぎて、大好きです…😭ここで他の作品のことをお伝えするのもアレかとは思いますが、全作品、構成も夢主も、文章もとても大好きです、これからもずっと応援しています🙇♀️ (2022年7月13日 22時) (レス) @page9 id: 1487e65024 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 青野ゆあんさん» ありがとうございます！ちょっと変わった利吉さんに挑戦です〜更新頑張りますので、引き続き読んで貰えたら嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page12 id: f70efdef00 (このIDを非表示/違反報告)
青野ゆあん(プロフ) - 好き,,,めっちゃ好き,,, (2021年12月19日 23時) (レス) @page4 id: a96dc153b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2021年12月19日 1時
