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土井side
Aが私の忍装束を洗ってくれた。
山田先生から、Aが来て置いていったと聞いた。
会いたかったなぁとか、
だけどまた緊張してよそよそしくなってしまうなぁとか、色々考えてしまったけれど。
そして今は夕飯時。
Aはその後出掛けたらしく、
今日は姿を見ないままこの時間だ。
一日一度は会いたいなぁ……
そんなことを思っていたら、
『土井先生！』
土井「わっ」
食堂でちくわと格闘していたら、
目の前にAが現れた。
あ、ちくわ落とした。
『……練り物、相変わらず駄目なんです？』
土井「え、あ……うん」
恥ずかしいなぁ、
でも食べられないものは食べられないのだ。
それはそうと。
土井「か、帰ってきたんだ。おかえり」
『ただいまです。あのね、土井先生』
そう言って、Aは私の向かいの席に座った。
ただいまです……可愛い。
『タソガレドキの諸泉尊奈門ってご存知ですか？』
土井「知ってるけど……」
まさかの諸泉くんの名が出て驚いた。
『課外授業の下見に行ったときに色々あって。
でね、"土井半助は因縁の相手だー！"って』
あはは、と笑いながら、
Aは小鉢に残ったちくわを摘んで口に放り込んだ。
ぴっと指を舐める仕草が…………くっ…！！
『………聞いてます？』
土井「はっ、聞いてる！聞いてるよ！
い、因縁の相手とは随分な言い方だなぁ」
私は諸泉くんにライバル意識を持たれていることや、
時々忍術学園に勝負を挑みにやってくることを話した。
『なるほど……そういうことだったんですね。
あ、あとね、聞いて聞いて』
ふぅん、と諸泉くんの話を聞いていたAが、
次は嬉しそうに笑って
『タソガレドキの雑渡昆奈門さんが、私のこと
知っていたんですよ！"優秀なくの一だ"って』
土井「う、嬉しいの？」
『嬉しい！あの有名な人に知ってもらえてたなんて』
なんだ、胸の辺りが………おかしい。
私は君の優秀さや、
美しさをずっと前から知っている。
そして今は、こんなに近くで君を想っている。
もちろんそれは、
まだまだ届けられそうにない想いだけれど。
土井「……それは、良かった」
ねぇ、そんな笑顔で他の男の話をしないで。
胸が、ざわつくから。
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梅こんぶ(プロフ) - こんばんは！そして新作おめでとうございます！私も土井先生も大好きでいつもはなさんの作る小説＆ドキドキ＆恋愛＆いろいろ楽しみにしていました☆後お気に入り登録しました無理せずに頑張ってください！ (2021年11月21日 1時) (
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作者名：はな
| 作成日時：2021年11月20日 23時
