検索窓
今日:16 hit、昨日:12 hit、合計:100,214 hit

ページ6

初めての、キスや・・・

3歳の時のキスを、
しげが覚えてないなら、やけど。


嬉しいんと、照れくさいので、
どうしてたらええんか、分からへん。


「神ちゃん、俺、正解出来た?」


しげ、不安そうにしてるけど、
答えるん、恥ずかしい事ばっかり聞くねん。


返事の代わりに、しげにぎゅっと抱きつく。

そんで、ほっぺたにキスのお返し。


しげ、途端に、真っ赤っかんなってさ。


そのくせ。


「やっぱ、正解やねんな?」


得意げな顔して、笑うねんもん。


「何の事?」


「あっ、神ちゃん、悪い子やな」


「悪い子でええ」


拗ねたふりして歩き出した俺を、
しげが追っかけてきて。

俺の手を取る。


「ごめん、こめんって。
神ちゃん、案外シャイやねんなあ」


「うるさい、しげ」


「そういうとこも可愛ええて、俺は好き」


俺を好きって、また言うてくれた。

嬉しいて、んふふって自然に笑ってまいそうで。


「さっき、からかったん、許したる」


頑張って、すまし顔作って言うた。


「ありがとうございます!」


しげはふざけて、敬礼。


こういうとこも、好き。

大好き。


好きでどうしよう。


「・・・俺も」


「ん?」


「俺も、しげのすぐ照れるとこ、好き」


「・・・今のはヤバいって!!!
俺を殺す気かっ」


「しげ、やから大袈裟やねんて」


「なんも大袈裟ちゃう。
神ちゃんと両想いなんて、
この世の奇跡やもん」


「・・・俺も思ってた。
来世まで待たなあかんかなあって」


「神ちゃん・・・」


子供みたいに繋いでた手。

しげが、ゆっくり、恋人繋ぎに変えてくれる。


照れとって、
そっぽ向いたまんまやけど。


「危ないから。
ぎゅっと繋いどこ?」


言うてくれた。


「うん・・・」


幸せ過ぎてどないしよう。


これで、一生分の、しげの告白かもやから、
思う存分、味わっておこう・・・











みんなが集まってる場所の少し手前で、
繋いでた手を離す。


のんちゃんと流星が、
みんなにからかわれとる真っ最中やった。


「うおっ、
神ちゃんとしげ、やっと帰って来たやん!
何やっとってん!」


康二が俺らを見つけて、
でっかい声あげたから。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (176 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
593人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

fool(プロフ) - tmさん» ありがとうございます〜💕素敵なコメントに感動してます✨幼馴染設定、二人に似合い過ぎて、本当に楽しく書けました💕いつもありがとう〜💕💕 (2021年12月24日 13時) (レス) id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
tm(プロフ) - 完結おめでとうございます♡遂に完結してしまった、寂しいです( ; ; )笑初めての幼馴染設定も、切ない両片想いも、手探りで二人らしく少しずつ恋人らしくなっていくとこも、最後まで見守れて良かったです。これからも応援しています! (2021年12月24日 10時) (レス) id: f17f5e7704 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - もちろん赤緑2作品楽しませてもらってますよー!またあちらでも挨拶させてもらいますっ! (2021年12月23日 17時) (レス) id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
fool(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます💕無事に完結を迎えられました💕新作にも遊びにきてね✨ (2021年12月23日 10時) (レス) @page46 id: 5c064e1f18 (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 完結おめでとうございます!いやー、今回もドキドキキュンキュンハラハラさせてもらいました!また他作品も見させてもらってます! (2021年12月22日 21時) (レス) @page48 id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fool | 作成日時:2021年11月27日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。