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…でも、サニが忘れさせてくれなかった。
ある日サニが心配そうにあのさ、と話しかけてきた。
「ん?どうしたの?」
SN「イェナとご飯行ってきてもいい?幼馴染だけど女の子だし報告しないと良く無いと思って!もちろん他にも地元の男の子とかも居るんだけど……いいかな?」
「いいよ」
そう言うと分かりやすく明るくなる
その飲み会というかご飯はとても楽しかったみたいで終わってからも、すごい楽しかったと無邪気に報告された。
同郷の人と話す楽しさは同じ地方出身者だからわかる。
純粋に楽しそうでニコニコしているサニを見たら私も嬉しくなった
それから定期会になったらしくサンはご飯に出かける様になって帰ってきては今日はこんなことがあったと逐一報告してくれた
最初は微笑ましく聞いていたし、きっと私を安心させるために言ってくれていると思っていた。
だけど違ったみたい
SN「イェナがさ〜すごいお酒強くて他の子たちと飲み比べしてたんだけど最後まで残ってたんだよ」
サナ…私たち明日デートする約束だよね?
少し前まではデート前日はいつも明日楽しみだね?だったり、どこに行こうか?と計画していたのに、もうあの時の気持ちを忘れてしまったみたい。
同じ地方出身だからソウルに友達居ない寂しさを共有して、仲良くなった。
今のサニはお友達もできて楽しそう
私なんか必要なさそう…
「そんなに良いならその子達とずっと一緒にいれば?」
私がつぶやいた瞬間サニはハッとした顔で私を見る。
サナ…もう遅いよ
「…私たち別れようよ」
SN「え、なん……待って」
言葉に詰まるサニを見たくなくて私は外に飛び出た
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作者名:えむ | 作成日時:2023年7月30日 1時