【短編集】夢を見た (ページ28)

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⛰️お助けニャンページ28

「ねぇ、聴いてサンドキ」
私の大好きなアイドルサンくんの分身、ぬいぐるみに話しかける

「今日もね、職場でミスしちゃって偉い人に怒られちゃった…」

「なんでこんなことに気づけないの？って呆れられちゃった」

「私だって気をつけてるし、ミスしたくてしてる訳じゃないのに…」

通称サンドキを抱きしめて短い毛を撫でながら話しかける

「それから今日お母さんからそろそろ良い人見つけたら？って言われちゃった…このままじゃだめなのかな私」

「サンドキ〜サンドキとずっと一緒なら楽しいのにね？」

返事は返ってくるはずもなくてサンドキをぎゅっと抱きしめる

「私だって良い人がいるなら一緒に居たいけど、サンくんより魅力的な人居ないよ」

サンドキを抱きしめたままお布団に入って今日あったことをまた話し始める

今日はサンドウィッチを食べたけど中にきゅうりが入ってて嫌だったけど我慢して食べたとか
お局に貴方の淹れるコーヒーは薄すぎるって30分くらい指導された話とかそのせいで残業をした
話してたら悔しくてため息が出る

「ねぇ、サンドキ………大好きだよ」

「サンドキは私のこと好き？？」

問いかけてもサンドキは変わらず可愛いお顔をしたまま

「サンドキいつもお話聞いてくれてありがとう。おやすみ」

サンドキの頬に柔らかくキスをしてまた抱きしめて寝る

夜中ベッドが狭く感じたし
何かごつごつしたものに寄りかかって寝てる感覚に違和感を感じて目が覚めた

『起こしちゃった？Aちゃん」』