🐶君の好きを知りたい ページ17
つまらないパーティーに出席させられた。
そこそこ良い会社を築いた父のお陰で、そう言った社交場に参加できる権利を使っては母は姉の婚約者探しに大忙し
いつも母と姉は引き合いのために私を連れて行く、地味な紺のワンピースは2年前から変わらない私のお決まりの衣装
それに対して姉は毎回毎回違うワンピースを用意されている
所詮私が着たところで似合わないのは目に見えてる。
姉は華やかな印象で妹から見ても美人だ。なんでも似合う人の隣でわざわざ着飾るようなことはしない。
今日も、母と姉が喋る横で視線を動かさない様に物置のように佇む
すると母から名前をよばれる
『A!A!ユノさんが話してるわよ』
視線をずらすとユノさんと呼ばれる男の人が私に視線を向けている
『ごめんなさいね、この子ぼんやりした子であまり喋らないの。社交的になって欲しくて連れ回してるんだけどねぇ…姉と違ってちっとも愛想もないし喋らないの』
YN「いえ、突然話しかけたので…Aさんは何かご趣味はありますか?」
「あ、……えっと…姉はお菓子作りが得意でよくお菓子を作っていてとても上手なんです。もちろん料理もとても上手です…私は特に。いつも食べてばかりです」
YN「あははは、僕も食べる専門です」
目の前の人は口を開けて笑う
彼は今までに会ったことないタイプだった。
母と姉から離れて食べ物を見る
この時間が一番幸せで落ち着ける
すると声をかけられる。
YN「さっきは突然話しかけてすみません。改めましてチョンユノです」
と先程少し話をしていたユノさんが現れる
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作者名:えむ | 作成日時:2023年7月30日 1時