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男「逃がしたつもりか?」
貴「負け惜しみかな?ハンデなしの夜兎に人間は勝てっこないよ」
主「ではその夜兎よりも強いお前ならこの人数に勝てると?」
神楽ちゃんを追いかけていく奴は誰もいなかった。
これで、確信した。
主人は、"あの時"にはもう気づいていたのだろう。それで、それまで狙っていた神楽ちゃんの話をわたしの前でして、わざと写真を落としたのか。
でも。もう利用されるのは御免だ。このチャンスはこっちから利用してやる
主人を倒してやる
貴「ええ勿論。あっ、あと、私を嵌めたつもりなんでしょうけど。」
カチャ、と刀を構える
貴「舐めんな。
私はもう、お前の言うことを聞くガキじゃない。
守るべきものは、絶対に守る。」
主「随分と余裕のようだな。それがいつまで続くのか楽しみだよ、殊里。
……やれ。」
銀時side
新「……神楽ちゃん、遅いですね。」
銀「アァ……」
新「ジャンプ、逆さまですよ」
銀「今日はそういう気分なんだよ」
何があったのか。無事なら良いが。
ガタッ
神「銀ちゃん!」
新「神楽ちゃんだ!……ど、どうしたの?すごいボロボロになって……傘も、神楽ちゃんのじゃなくて殊里さんのじゃないか!」
殊里?
神「銀ちゃん!殊里がっ!
ワタシを逃がすためにっ……」
新「神楽ちゃん、大丈夫?一体何が……」
銀「新八、新選組に連絡しろ。
神楽、殊里はどこにいるんだっ!」
近藤side
近「殊里ちゃん、急に出てったっきり戻ってこないなあ。朝の会議で何かあったのかな。もう、夜だぞ?」
殊里ちゃんは、朝の会議が終わった直後、血相を変えて飛び出して行った。
会議の途中から顔色も悪くぼんやりして見えたが、会議が終わった瞬間思いつめたような顔をして出ていったのだ。
沖「近藤さん、そんな野暮なこと言っちゃいけませんぜ。きっと女の子の日でさぁ。ずっとトイレにいるだけですよ」
総悟もこんな軽口叩いてはいるが、心の中で少しは心配しているんだろう。
1番動揺しているのはトシだ。副長補佐の殊里ちゃんとずっと一緒にいたからだろうか。
モブ「あ、おいちょっと!」
近「何かあったか?」
そこには泣きそうな顔をしたチャイナさんと新八君がいた。
新「近藤さんっ!殊里さんがっ……」
神「殊里を!助けて欲しいアル!
殊里、ワタシを逃がすためにっ……きっと、捕まってるネ!」
近「トシっ、総悟、隊をまとめて……って、トシは?」
沖「土方さんならもう血相変えてとびだしていきましたぜぃ」
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うさきよ - 面白いです‼ (2023年5月7日 20時) (レス) @page4 id: 55ad19f9cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のここ | 作成日時:2021年1月30日 21時