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キ「あの、他に困っていることはありますか?」


二個目のフルーツを口に運ぼうとしていたところで、キヨがそう尋ねる。


まだ自宅に帰ってきたばかりだし、困ることなんて考えてなかったけれど。



『んー…大学の講義、ノート取れないとかパソコン使えないとかですかね。でもこれは友達に頼むつもりなので…。

あとはご飯ですかね! 基本いつも自炊してたので、作れないとなると買わないといけないかな〜なんて。

あ、でもこれじゃバイトにも行けないからお金もないか…』



こうして考えてみると、割と困るかも。



キ「大学生なんですね。ご実家から仕送りとかは?」


『あ、うち母子家庭で。下に妹もいるし、親に負担かけたくないから奨学金借りて、あとは全部自分で払ってます。だからこんなボロい家しか借りれないんですけどね』



別に隠すことでもないだろう、と正直に全部話すと、キヨは考え込むような表情を見せた。


まずい、また責任を感じさせてしまっただろうか。



『いや! でもなんとかなります! 大丈夫です!』


根拠なくそう言った私の言葉に微塵たりとも反応せず、キヨは考え込んだまま。


うーん、どうしたものか。というか私、なんか今日すごい冷静だな。推しが目の前にいるのに。熱のせいか? よく分からないけど。



なんて考えながら、さらにフルーツを食べようとしたとき。



キ「あの、俺がAさんを雇うっていうのはどうですか?」


『へ?』


キ「雇うって言い方おかしいかもしれないけど。ご存知の通り俺一人暮らしだし、一人飯も嫌いじゃないけど、友達と飯食いに行くと、誰かと食べるとやっぱりいいよなって思って。

もちろんご飯代は俺が全額出すし、一緒にご飯食べてもらう分の給料ってことで、バイト代もお支払いします。毎日じゃなくていいです、俺も毎日はきついから。

どうですか?」



この人は何を言ってるんだろう。

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みやこ(プロフ) - きょちゃちゃさん» きょちゃちゃ様、コメントありがとうございます( ¨̮ )不定期更新にはなりますが頑張ります!楽しんでお読み頂けると幸いです☺︎︎︎︎ (2022年12月17日 23時) (レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
きょちゃちゃ - んんっ...続きがめっちゃ気になります...!更新楽しみにまってます! (2022年12月9日 9時) (レス) @page22 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやこ | 作成日時:2022年10月7日 14時

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