【銀魂】神様仏様ゴリラ様。お前ら一生恨むから覚悟しておけよコラ。【高杉晋助】【神威】

誰か助けろください。4 ページ6

Aside


「じゃあもう帰るね。またね神楽」


「えー、もう帰っちゃうアルか...？」とまるで子犬のような目で言う神楽は天使か何かかと思った。

まあハッキリ「うん帰る」と言えばチッ、と舌打ちしてきたんだけど。

温度差激しすぎか。それヒロインのしていい顔じゃねえぞ。



と思ったが、帰り際に「Aまた来てネ！」と抱きついてきた神楽はやっぱり天使。


抱きついた力は天使と呼べるものではなかったけれども。肋骨折れるかと思った。



さーてと、帰っても誰もいない寂しい寂しいボロアパート(家賃3万円)に帰りますかあ。


大家さん(34歳)は最近失恋したばっかで、心の傷がまだ癒えていないっぽいから、丁寧に扱ってあげないとねー。


お相手は自称石油王だったらしい。それに騙されるのもどうかと思うが、やはり女というものは玉の輿に目がないのか。まあそりゃそうだよな。私だって金欲しいもん。


「どっかに現れないかなぁー....玉の輿...、」


そんな独り言をぽつりと呟いた。



....来るワケねえよなーーーー！！！現実を見ろって話だ現実を！！こんな願っただけで現れるんだったら世界中の人みんな玉の輿だっつーの！！ああ虚しい！何故私には来ない！！誰か金持ち寄越せ金持ちぃぃいあああああ。



トッ、と誰かとぶつかった。


「あ、すみません、」


相手を見ると、笠を深くかぶった男の人だった。
うわ、こういうのってあんま関わんないほうがいい気がする。


よっし夕日の向こうまでひとっ走りだーーー！！！(キャラ迷走中)

怪しい奴とは関わりたくないんじゃボケェェェェ！！！！(本音)


「......ククッ」


その人が怪しく笑っていたことを、私は知る由もなく。



ただ北島○郎が出る演歌番組を録画していなかったことを思い出し、ひたすら全力で走っていた。

待ってろ北○三郎ォォォォオオ！！









.









「店長ー！私そろそろ上がりますね！」


「お疲れ様〜、また明日ね」って微笑む店長の可愛さに昇天しそうになるも、急いで着替えて店を飛び出す。


「ぬおえあああああああ私のアホおおおおぉぉ」


今日は村上幸子が出る演歌番組があったんだったァァァ！何回同じことすんだよ馬鹿か私ッ！


村上幸子ォォオオオと叫びながら走り回る私の姿は、まさにキチガイそのものだろう。

だがしかーし、私はそんなの気にしない。



何故ならもう既に変人扱いされているからだよ！！
納得いかんがな！くそう！

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