5 ページ5
アクセサリーの店についた。
「さあ、何に致しましょう。」
「んーそうね・・・。
これ。」
「・・・それ、ですか?」
「ええ。なにか?」
私が選んだのは、太輔がつけている漆黒の林檎の赤いものだ。
「なぜ・・?」
「いいから。
御代は、私が払う。」
戸惑う太輔をよそに会計へむかった。
帰宅後・・・。
私の部屋にコーヒーを持ってきてもらった。
「失礼いたします。」
「ねえ、太輔。
こっち来て。」
「ここ、座って。」
太輔持ってきたコーヒーを机に置いて、太輔を椅子に座らせる。
背後に回って太輔がつけているネックレスに手をかけた。
「太輔?
じっとしててね?」
手際よく外して今日買った赤い林檎をつける。
「私にこの、漆黒の林檎を付けて?」
太輔が私にネックレスを付けた。
「これは、指輪交換と同じ。
誓うわ、太輔に愛を・・・。」
驚いた顔で太輔はうなずいた。
でもすぐに妖艶な笑顔に戻って、
「思い出したのですか?」
「ええ。思い出したわ。
太輔は、ずっと待ってってくれたのね!」
「ならば私も誓います。
Aに愛を・・・。」
その時11時を知らせる鐘がなった。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←4
13人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nnnxxx | 作成日時:2015年1月31日 11時