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夏美「あっ...!」ドサッ
カシャンッ...!
夏美「あ!エッグが、!」
夏美は暗闇の中、転倒してしまいその隙にスコーピオンにエッグを奪い去られてしまった。
コナン「クソっ!!汀紗!!!早く!」
腕時計のライトをつけたコナンが、目元を抑える汀紗の横を走り抜けていく。
暗闇の中で白鳥警部もコナンの後を追うとした時__
白鳥(!血の匂い!?)
微かに漂った匂いに白鳥警部は足を止める。
そして匂いのする方へ近付くと、ドサリ...と力無く汀紗が倒れ込んできた。白鳥警部は咄嗟に汀紗を腕で支えたがそれと同時に自身の手に伝ってきた生暖かい感触。。
キッド「(!まさかッ...!!) オイッ__!」
パシッ!!
キッド「んッ!!?」
キッドの声で名前を呼ばれる前に口を塞ぐ。
『ば...か...ヤロ.....親父の言葉を忘れたか...お前...は、いま.....白鳥.....警部ッ...だぞッー...!』
白鳥「ッ!...チィッ!」
白鳥警部は私を姫抱きにして、コナンの後を追う。
──────────────────────────
コナンは先に向かっており、地上に繋がる螺旋階段付近まで来た所で、白鳥警部は微かに漂うガソリンの匂いに気がついた。
白鳥「まさか城に火を...!」
『待って...下ろして。ちょっと、、一旦.....血ィ止めさせて、包帯だけ巻かせて...』
白鳥「あ!そうだ!!」
白鳥警部は階段の段差部分に私をゆっくり下ろて、前にしゃがんで怪我の様子を確認してきた。私はずっと押さえ込んでいた右目から手を離し...右瞼から切れて垂れ流れる血を白鳥警部に見せた。
白鳥「ッウソだろ...、、オレよりもずっと...っ」
『0.1秒遅かったら右目失明してたよ...。警戒してたとはいえ、あの暗闇の中じゃ対処しきれなかった』
再び右目を手で押さえ、絝のポケットの中から、協力要請の時に所持している小さい医療キットを出す。
『時間ないから消毒とかいい、包帯 右目の方にぐるぐる巻いて欲しい。あとは警察病院の方でやってもらうからコナンの方に行ってスコーピオンなんとかしてこい...』
白鳥「わ、わかった。」
白鳥警部は包帯を手に取り、私の右目部分に巻き始める。
快斗「.....悪い。」
『は...、?』
快斗「こんな怪我させるつもりなかった。すまねェ....こっちからエッグを守ってくれって頼んでおきながら...!!」
『黙れ。』
快斗「え?」
半分右目に巻かれた包帯を快斗から無理やり取り、自分で止血出来るまで強くグルグルと巻き始める。...終わった所で暗く悲しい表情をしている快斗に向けて言う。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時