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コナン「服部!通天閣はどっちだ!!?」
服部「あっちや!あっちは花火が上がってへんな」
服部が指さすのは、花火が上がっている大阪城とは正反対の方向。これも通天閣から目を逸らせる為...キッドが現れるのは大阪城だと見越した上ですね!!
コナン「でもなんでヤツは通天閣に...」
服部「くそ...!今から通天閣へ行っても間に合えへんな」
コナン「ここでキッドを待ち伏せるんだ!西野さん!エッグは今どこに!?」
近くにいた西野さんの元にコナン君は駆け寄る。
西野「そ、それが...中森警部がどこか別の場所に持ってったらしいんだ」
服部「な、なんやて!?」
服部が声を上げた途端、美術館の照明が消えた。
コナン「停電!? ...!そういう事か!」
コナン君はある可能性に気付き、スケボーに乗ってその場を離れて行った。服部はコナン君を追い掛けようとバイクにエンジンを掛けている。
服部「オイ、一体どういうことや?八宵__
って、アレ!?どこや!?何処にもおらん!!?」
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コツッ、コツッ、コツッ、、。
『.....。』
場所は暗い路地裏、言われた通り待機していると寺井ちゃんさんが静かな足音と共に現れた。
寺井「遠方からはるばる、ありがとうございます。汀紗様」
『...。呼んだ訳は?』
壁に着けていた背中を離して向き合う。
寺井「坊ちゃんは今頃、エッグを手にしたでしょう。それにより...自分の命が狙われる事になると申しておりました」
『つまり、護れと?』
アイツがそんな事を私に頼むなんて...
寺井「いえ、その様な危険なことに巻き込むつもりはないと...ただ「もし自分の身に何かあったらエッグを頼む」と」
『え、超ヤダ。』
それが本来の目的だな!?
協力はするけどさァ〜...違うぢゃん??自分はあくまで“協力要請”っていう、本人がやろうとしている周りをサポートするのが役目なの!!あと私という余計な存在が干渉をして、キッド様のカッコイイ瞬間が見れなくなるのは嫌なんだよ!!
なんて頭の中で混沌してたら「ええ。分かっております」と言った寺井ちゃんさん。...じゃあなんで聞いたよ????
『あの魚だっ嫌いの魂胆が読めないよ?』
そう寺井ちゃんさんに訪ねると、寺井ちゃんさんは優しそうに微笑んだ。
寺井「今...この世で自身の事を包み隠さずなんでも話せるのは、坊ちゃんにとって汀紗様だけなのです。
それが嬉しいのでしょう───。」
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時