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「白々しいやっちゃ...」と服部が呟く。
服部「嗚呼、そうや。その大旦那の大声をスマホか何かに録音して時間セットして流したんや。
仕上げはオレらが近道の露天風呂を通るのを諦めて裏口から離れに向こうてるスキに、倉から持ち出した鎌担いで葛粉を混ぜた湯の上を走ってオレらより先に離れに行き...
大旦那をその鎌で刺し殺したっちゅうわけや!!」
いやぁ〜、こん時内心飛ぶんじゃなかったやべぇ...と思いながらもゆっくり離れの入口回って小柳さんが身を潜めた時に、大旦那の遺体発見するようにしましたよ。
...大旦那には申し訳ない気持ちあるが、ソレを止める訳にはいかないからね。基本的にこういう話はそのまま進める主義なんで、
小柳「そんな証拠どこにも無いじゃない!!」
服部の推理を聞いた小柳さんは啖呵を切る。
コナン「お姉さんって普段はコンタクトしてるんじゃない?」
小柳「えっ...?」
コナン「前は眼鏡してなかったって女将さん言ってたし、コンタクトしてる人が急に付け爪付けるとコンタクトの付け外しがやりづらいってTVでやってたから、だからお姉さん今日は眼鏡にしたんじゃないの?」
...どんなテレビ?まぁ、コンタクトの件を裏返せば小柳さんは普段ネイルをしていないという事になる。
予備のネイルは持っていないんだろ?と服部は言いながら小柳さんの手を掴む。
服部「せやったら残ってるはずやで?このネイルに...オレや毛利のおっちゃんを斬り付けた時の血ィがな!!」
小柳「っ...、.....。」
小柳さんはストンと肩を落とした、犯行を認めた様だ。動機は実の母親へと復讐だそう...小柳さんは女将さんの指先のアカギレを見ながら話す。
小柳「そのアカギレ...私の母も作ってたわ、あの大旦那にいびられまくってね」
山村「じゃあもしかして前に大旦那に、ひどい仕打ち受けてクビにされた仲居頭っていうのは...」
小柳「えぇ、そうよ!私の母よッ!!」
すぐに別の働き口を探したそうだが、この旅館での悪評が広まって雇ってくれる旅館も無く、娘である小柳さんを養う為に何とか料理店の下働きに就いたそうだが、その時に肺炎を拗らせて...2年前に亡くなったらしい。
山村「しかしなんでクビに?」
小柳「母といい仲だったこの旅館の若旦那に縁談話が来たからよ。相手の旅館は一人娘で結婚すれば旅館を合併して大きく出来る...」
それに女将さんは、ハッとした。
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sz , - 誰でも間違えることありますよ、大丈夫です! (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
MN(プロフ) - sz ,さん» コメントありがとうございます!一々間違えては編集する人間ですみません。組織のお話もちまちまと出てくるのでお楽しみに!! (3月8日 19時) (レス) id: 6974aa16db (このIDを非表示/違反報告)
sz , - 1028ですね!()また長野県警お待ちしてます ! 笑 組織も待ってます ♪ (3月8日 19時) (レス) @page29 id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MN | 作成日時:2024年3月8日 14時