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犯人は血相変えて、表アパートの方に回って行った。
母親「おっ、作戦成功じゃね？」
茶髪の少年「ああ。行くぞ」
茶髪の少年と一緒に、表アパートへ向かうと扉が開いた直木司朗さんの玄関で何やら靴を物色している人物がいた...
(どれだ!? どの靴に隠し__)
茶髪の少年「もしかしてさー、この靴なんじゃない？」
母親「探しているのって...靴の踵が外れる様になっていて中に携帯電話のメモリーカードが入ってるぜ。そう...イタリアのレッチェ地方に当たる踵部分にな！」
「な、なんだお前らは!?」
茶髪の少年「やだなー、何度も会ったのに忘れちゃったの？」
ﾊﾞｻｯ！！
コナン「江戸川コナン 探偵さ...」
『敵でも味方でもない 八宵汀紗だ...。』
「た、探偵...!?」
その時、背後に現れた酔っ払い男とチャラい男女2人組と下着泥棒の男と下着を干した女性...5人も変装を解き、素顔を露わにする。
大和「でもまさか、」
高明「我々のことを、」
毛利「忘れちゃいない...」
由衣「よね？」
大和「翠川尚樹さんよォ────！」
そう、彼がこの一連の殺人事件の犯人だ...。
翠川「じゃ、じゃあやっぱりさっきの喝上げや空き巣は...！？」
大和「ああ、空城の計だ！」
高明「パトカーを引き上げただけではそう見せかけて実はまだ刑事が潜んでいるかもと疑うんでしょうが...
その心理状態の中、アパートの周りにいた者達が刑事らしからぬ行動を取り...なおかつ犯罪が多発すれば貴方の警戒心は容易に解くことが出来る。」
わざと隙を作り、相手を誘う罠だと見せかけて逆に寄せ付けないという本来の「空城の計」の裏をかいたって訳！！
それを聞いた翠川は顔を歪め、警察で靴を匂わせたのは罠だったのかと言うがそれを直ぐに否定した敢ちゃん。
大和「引っ掛かっていたんだよ。第一の事件で被害者が残したダイイングメッセージを何で第2の殺人現場に犯人が残したって事が...だが、あの赤い壁が元々被害者の遺したメッセージじゃなかったと思ったら...」
高明「そう、被害者は犯人でもない第三者によって赤く塗り潰された物だとしたら犯人が捜査を撹乱するためにわざと、第2の現場に残したのも頷けます」
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作者名：MN | 作成日時：2024年3月2日 10時
