episode11 ページ11
キーンコーンカーンコーン…
今日も帰ってしまう
話さずに今日が終わってしまう
なんて葛藤をしている合間にホンくんはリュックを背負って颯爽と帰ってしまった
「はあ…」
ジュン:Aちゃん、ウォヌが呼んでるよ
「?チョンウォヌ?」
廊下の方を見るとうちのクラスの前にウォヌがいた
珍しい、こんなところに来るなんて
ウォヌ:これ
「あ、来月公開のやつ!試写会当たったの?」
ウォヌ:バイト先で貰ったんだけどいらないからやるよ
…2枚。まずミンギュは映画に興味はない
そしてジュンちゃんもこのタイプの恋愛映画は興味ない
ってなるとホシしかいないなあ
ウォヌ:ジュンから聞いた。ホンってお前の好きな人なんだって
ジュン:え、言っちゃダメだった?
「…まあ、ウォヌならいいか」
ウォヌ:それ誘ったら?
私の手に握りしめられた映画の試写会のチケット。
…ホンくん、行ってくれるかな
・
ジュン:ねえ、まだ入らないの?
「待って。あと3秒したら」
ジュン:はい、さんーにーいちー
カランカラン♪
ホンくんのバイト先を訪れるのはこれで二回目だ
未だに店内に入るのすら緊張する、そして扉を開けて香る珈琲の香りが少し苦手だ
ジュンちゃんについてきてもらったからには渡さないといけない
『いらっしゃいませ…あ、ジュンとAさん。いらっしゃい』
あーーーー!!
やっぱりエプロン姿のホンくんかっこいい…
ではなく。
『今日はどのケーキにします?』
ジュン:僕モンブラン!
「私もそれで…」
じゃなくて、じゃなくて。
ケーキ食べに来たんじゃない
ジュン:ジス、Aちゃんが渡したいものあるんだって!
『え?』
じゅ、ジュンちゃん…!
まさかいつも空気の読めないジュンちゃんがそんな気の利いたことができるだなんて…
『僕に?』
座る私を見下げて彼は不思議な顔をしている
そうだ、今日は挨拶すらしていないのだから
「こ、れ…」
リュックから取り出した映画の試写会チケットを彼の前に差し出した
『あ…これ凄い気になってた映画なんだ』
「え?あ、…よかったら一緒に行きません、か」
しどろもどろになりながら必死に言葉を口から発する
頭が真っ白な状態で言葉を探り出して話すのに必死だ
『Aさんがよかったらぜひ!』
「あ、う、うん!行こう!」
・
きっとAさんは
僕のこと嫌いなんだと思う
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キキ - とても面白くて一気の読んじゃいました!続き楽しみにしてます^ ^ (2019年12月14日 17時) (レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - ホンくんの自分の気持ちに気づいた時の男らしい告白を楽しみに待ってます!でも、この2人の気持ちが重なるまでにある色々な出来事、それもまた楽しみです。ね、剛田ジョンハニ^_^更新を楽しみに待っています!頑張ってください^_^ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
strawberry(プロフ) - いつも見てます!主人公ちゃんが中学校の時好きだった人で、btsのホソクさんはどうでしょう(o^^o)これからも更新頑張ってください! (2019年11月23日 22時) (レス) id: b15d1f6763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やっこちゃん | 作成日時:2019年11月5日 23時