スターラブレイション 【吉沢亮】

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…え？
今、私に聞いて…るよね。完全に目が合ってる


それって横山さんが私たちに聞くんじゃなくて？


「あ、嫌いではないです」
横山:それでようオファー受けたな！真剣は好きなん？

真剣佑:僕も嫌いではないですね


横山:お前ら帰れや！！！




そう言われるもすぐに激辛ラーメンが準備され、箸を渡される。
スープの色がイかれてる…
これオレンジというよりもはや真紅。真紅やん。


横山:30分以内に完食出来ま「無理です」いや早いな


真剣佑:いただきまーす

隣で食べ始める新田真剣佑。
ダメだ、カメラが回り始めてるから食べなきゃ


「いただきます」


スープから入ったが一口目から痛い
熱い、辛い、痛いの感情の三拍子。


「痛い！痛い痛い！！！」
横山:なんや、なんやこの痛さ！！

私と横山さんがオーバーに反応する中、
隣でまるでケータリングの醤油ラーメンを食べるかのように食べ進める新田真剣佑

強い、強すぎる…




トポポポ…



「…あー、痛い…」


店でのロケが終了し、横山さんはディレクターと次の撮影の打ち合わせ。

私はというとお店の人にお水を何杯も貰い舌を冷やしている
結局30分以内に食べ切れなかったものの完食しきった結果がこれである。

カメラ回ってないのに何意地張ってるんだ…



真剣佑:…大丈夫ですか？


「…ケホッ、大丈夫です」


30分以内に食べ切り、現在進行形で店長特製牛乳プリンを食べている新田真剣佑。

私も何か甘いもの食べなきゃこの痛みは治らないぞ…


「マネージャー、チョコレートちょうだい…」


さっき星野さんに頂いたチョコレートを思い出しマネージャーから一つ貰った


真剣佑:…CM、今週から放映ですよね。


「…ええ」


待ってくれ。
チョコレートを口に含んだ後のその発言




真剣佑:あの、僕ユリさんのファンなんです。



頼む
人違いだと言ってくれ

私まだ世の中に叩かれたくないぞ


「…」
真剣佑:…あの？
「私なんかの何処が…」


そんなキラキラした瞳で見ないでください…


真剣佑:ユリさんの演技が好きなんですよ



…



そんな不意に褒められたの、初めてだ。

可愛い、綺麗、そう言われることは素直に嬉しい
日頃の努力の積み重ねが実ったのかと女として嬉しい


だけどそれとはまた違う


役者としての私を評価して好感を持ってくれたのかと思うと心の底から嬉しかった


「ありがとうございます！」


真剣佑:でもユリさん、僕のことあまり知らないですよね…


…ん？

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