夢で逢う Ryo.Yoshizawa

ご近所さん ページ11

バス停から、徒歩5分が私の借りてるアパート。


「いやいやあのね、違うからね？ストーカーじゃないからね？」
『分かってるわ』


朝通った道。
朝は一人だったのに、まさか帰り誰かと帰るとは…
しかも吉沢君。


『家どこなの？』
「えっと…」

なんて説明すればいいんだ？
方向音痴でスマホの地図見ないとここら辺分かんないし…


『あ、待ってごめん。ど直球に聞いて』
「え？あぁ〜」
『さすがに女子の家聞くのアレだな。』


何であなたそこまで気を使えるの？
下心丸出しパーリーピーポーなんて家すぐ聞くと思いますよ？なんなら恋人面してくるんじゃない？

もう思わず心にデヴィ夫人棲みついちゃうよね、
あーた何でそんな良い子なの？？？



「じゃあ何かあったら電話して、その時に教える？」
『それならいいか。』


気遣ってもらい、スーパーの前で別れることになった。
どこまで気が利くんだ？


『じゃあ、また明日。』
「うん。また明日〜」


聞きましたか、また明日だって。
明日も会えるってことでよろしい？


手を振り、彼に背を向けて歩き始めた時。


『あ、気をつけて帰ってねー』


思い出したかのようにその声が聞こえた。
待って、待って
それは反則じゃん？


「吉沢君もねー」



素敵な友達が出来ました、私。

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