とんでもないアホ5【ツイステ】【男主】

186話 ページ5

Noside



平和に終わろうとした入学式は、一瞬で魔物が暴れる大騒動となった。





炎から逃げ惑う者




魔物を追いかける者





傍観する者





尻に火がついた者













＿＿＿＿焼きマシュマロを食べる者





『これ、ちょっと焦げてた方が中までトロトロなんだよ。』



ﾗｷﾞ｢へぇ〜、やってみよ。｣


Aとラギーは鉄の棒にマシュマロを刺して、燃えている炎でマシュマロを焼いていた。



ﾚｵﾅ｢おい、何お前まで混ざってんだ。馬鹿が移るぞ。｣



『大丈夫、俺頭いいから。』



ﾚｵﾅ｢ラギーを馬鹿っつったんじゃねェよ。｣



ﾗｷﾞ｢シレッとオレを馬鹿にしないで欲しいッス。｣


レオナとラギーは同時にAをジト目で見るが、もはや本人はマシュマロに釘付けである。



ﾚｵﾅ｢はぁ……。おら、戻れ。｣


レオナはラギーの首根っこを掴んで、引き摺って行った。



ﾗｷﾞ｢あ〜〜！！オレの焼きマシュマロ…。｣



Aはラギーに手を振って、リドルたちへと目を移す。



ﾘﾄﾞﾙ｢はっ！｣



ｸﾞﾘ｢わわわっ！？｣



どうやら魔物を上手く誘導している様子。



しばらくその様子を見ていたAは、ある重要なことを思い出した。




『そうだ！！！俺、こういう時の為に花火持ってきたんだ！』



ｲﾃﾞｱ《どういう時？？？》



懐から手持ち花火を取り出すAに、ドラ〇もんかよ。とイデアは突っ込む。



正直イグニハイドの副寮長であるAには目立って欲しくはないが、タブレットの自分に止めることは出来ない。



イデアは潔く諦めた。



『カリム〜花火しようぜー。』




そして陽キャを誘う始末。



イデアは声を掛けるのもやめた。




ｶﾘﾑ｢A〜〜！！！そんなことより、オレのケツの火消してくんね！？｣




Aはカリムの尻につく火を見て、丁度いい火加減だとそれで花火に火をつけた。




鬼畜である。




ｶﾘﾑ｢A！？｣



『うおーきれー。』



カリムの名を呼ぶ声も虚しく、Aはすっかり花火に夢中である。



1本じゃつまらないと、Aは手にもう何本か手持ち花火を持ち、全てに火をつけた。



『へへへ、見て見て〜。』




ﾊｰﾂ｢おいA！こっち近付くなって！！｣




ﾎﾟﾑ｢フィンズくん！僕の式典服が焦げてしまうよ！！！｣





あろう事か、それを人に向けて追い回している。




もはや、魔物よりも厄介な問題児であった。

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