187話 ページ6
Noside
ｳﾞｨﾙ｢ちょっと。魔物がもう1匹暴れてるんだけど。｣
ヴィルがAを上品に指さして言った。
ﾚｵﾅ｢あ？んで俺に言うんだよ。｣
ｳﾞｨﾙ｢アンタのお気に入りじゃない。どうにかしなさいよ。｣
ﾚｵﾅ｢ハッ、笑わせてくれるぜ。あれはテメェのお気に入りだろうが。俺に押し付けんじゃねェ。｣
二人の間にバチバチと火花が散る。
新入生たちは固唾を飲んでその様子を見守る。
ｻﾊﾞﾅ((寮長クラスこえ〜〜〜…。))
ﾎﾟﾑ((寮長クラス顔きれ〜〜〜…。))
『まあまあ、二人のお気に入りってことでいーじゃん。』
間に入ってきたのは、喧嘩の根本であるAだった。
ヴィルとレオナは視線を下に向け、呑気に話しかけてきたAを威圧する。
だがAはそんなこと気にも止めず、懐から手持ち花火を2本取りだした。
『二人とも意気地無しだなあ。一緒にしたいなら言えばいいのに〜このこの！』
人差し指で二人のほっぺをツンツンとつつくAに、新入生は思った。
一番ヤバイのはコイツだと。
ｲﾃﾞｱ《うっわぁ……。A氏やめた方がいいって、二人の顔がこれでもかってくらい怖いんですケド。》
イデアの言う通り、ヴィルとレオナの顔には青筋が立っていた。
だが、イデアの声は誰にも届くこと無く、闇へと消えていった。
ｳﾞｨﾙ｢アンタねえ…言わせておけば｣
ﾚｵﾅ｢好き勝手言いやがって…｣
ついに堪忍袋の緒が切れた二人は、Aの頬を片方ずつ引っ張る。
『い゛ぃっ！！？いひゃいいひゃい！！！』
手持ち花火を手放して、二人の手を引き剥がそうとする。
だが、なかなか取れない。
『ゴリラかよ！！？？』
更に力が強くなった。
そろそろ生理的な涙が出始めたところで、レオナとヴィルは手を離した。
『うう、俺の可愛いほっぺちゃん…。』
両頬の痛みを和らげようと、すりすりと手でさする。
ｳﾞｨﾙ｢これに懲りたら、慎重に言葉を選ぶ事ね。｣
ヴィルはフッと笑って、レオナはフン、と鼻を鳴らす。
Aは酷いだのなんだの、ごにゃごにゃと言っていたが、周りはアレだけで済んでいることに驚いている。
あのヴィルとレオナが、まるで子供へ叱る時みたいに頬を引っ張っただけで終わったのだ。
彼らの実力ならば、殴る蹴るで簡単に黙らせることが出来るのに。
ﾗｷﾞ｢はあ〜…なんだかんだで、Aが1番強いッスねぇ。｣
ラギーは呆れたように、頭に手を組んだ。
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桃(プロフ) - イグニコールめためた面白くてゲラゲラ笑ってましたww小説でこんな笑ったの初めてですw応援してます！ (5月17日 0時) (
レス) @page4 id: 6a25fafd93 (このIDを非表示/違反報告)
怜央(プロフ) - オルト君がオバブロするのもすごいのにカーチェイスで戻すなんてさらにすごい…。やっぱり、作者様の脳内は私の考えなんて足元にも及ばないほど面白いですね。好きです。 (2023年4月6日 21時) (レス) @page46 id: 8acdf4d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - オクタ回収…。す…すげぇや姉貴…(？)(小並感)自分のペースで、どうか無理だけはせず…。ツムツム頑張ってください！ (2023年4月6日 1時) (レス) @page45 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
ポラリん。(プロフ) - オクタ回収出来たんですか！？ ヴァネッサさん出たけどオクタ未だゼロです、、頑張ってください！ (2023年4月5日 3時) (レス) @page44 id: 7cbb01627a (このIDを非表示/違反報告)
hareotomiya0108(プロフ) - ツムツムなら仕方ないですよね頑張ってください！ (2023年3月31日 3時) (レス) @page42 id: cc5d6355d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年3月22日 12時
