You don’t like me【MHA】 (ページ1)

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昔から、すぐに人を好きになった

＿＿＿＿好きと言ってくれたら、

＿＿＿＿助けてくれたら、

＿＿＿＿手を引いてくれたら、

＿＿＿＿教科書を貸してくれたら、

＿＿＿＿私に、笑顔を向けてくれたら

だから幼少期の私には、"好きな人"が何人もいた。

幼稚園からずっと一緒の鈴木くん、

小一の時にたまたま仲良くなれた春菜ちゃん、

中学で同じ委員会だった佐藤くん、

従姉妹のお姉ちゃん、

みんなみんな大好き。

それがおかしい事だと教えられたのは、小5の秋だった。

「"普通は、好きな人は1人だけなのよ"」

「"普通、女の子は男の子を好きになるのよ"」

母に浴びせられた言葉を、いまいち理解はいないし、理解しようとも思っていない。

そもそも母と私では考え方他が違うのだから、私たちの"普通"が違うのは当たり前なのだ。

ただ、

その言葉のせいで、もう誰かを好きだと言うのはやめようと思ったことは、決して変わらない

否、決して変えられない事実である。