真実が知りたい僕達_02 ページ44
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you side
私たちは、また夜に待ち合わせをすることになった。
前と同じように来なかったら置いて言って欲しいことを伝えて、ハリー達とは解散をした。
「Miss スネイプ」
『…クィレル先生…？』
ご飯を食べ終えて、ドラコたちと大広間を出た時、クィレル先生に呼び止められた。あの日以来授業以外で顔を合わせることももちろん話すことも無く過ごしていたので、なんだか少しだけ気まずい。
「少しお時間いいですか？」
『…はい…ドラコ、ミリセント ダフネまたあとで！先に寝ちゃっててもいいからね』
「あぁ、また」
正直あまり乗り気では無かったのだが断る理由もなく、ドラコ達にそう伝えてクィレル先生の後を着いて歩く。
着いた先は３階…あの頭が３つあるわんちゃん、フラッフィーがいたところだ。
『せ、先生…この階は立ち入り禁止になっています、これ以上は行けません』
「私が許可します、さ、着いてきて」
そう言うとどんどん先を行くクィレル先生。着いていくのを止めようか悩んだが、追いつくために駆け足で先生の歩いた道を進んだ。
そうして、先生が足を止めたのは…あの部屋の前。
『あの、クィレル先生…？』
私の呼びかけには答えず、先生はなんの躊躇もなくその部屋の扉を開けた。
『！！せ、先生』
すると中にはもちろんフラッフィーの姿が。フラッフィーはわたしたちを見た瞬間襲ってくる。
『！』
杖を取り出す暇はなかった、ただ目を瞑ることしか出来なくて。
だけど来るであろうその衝撃はいつまでも来ることはなく、その代わりに聞こえてきたのはハープの音色。恐る恐る目を開けると、先程までの威勢が嘘のように、ぐぅぐぅと気持ちよさそうに寝ているフラッフィーの姿が。
「さ、こっちです」
『あ…え…その扉は…』
考えが追いつかないまま、クィレル先生はフラッフィーの足元にあった扉を乱暴に開ける。その扉を覗くと…暗闇で、下は…よく見えない。
すると、そう、突然…ドンという衝撃とともに、浮遊感。
押された、クィレル先生に、落とされたんだ。
最後に見たのは、私を上から覗き込む、クィレル先生の顔。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
