ダイアゴン横丁と出会い _01 ページ2
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you side
そして、セブルスと買い物をすると約束をしたあの日から数日後。
新学期に必要なものを揃えるためにダイアゴン横丁に来ていた。忙しいのに時間をつくって、セブルスが連れてきてくれたのだ。感謝感謝。
実際家からあまりでたことのないわたしにとって、すこくキラキラした場所だと思った。
「時間がない、Aは杖と制服の採寸に行くといい。我輩は他のものを揃えよう」
『ありがとう！じゃあまた後でね！セブルス！』
セブルスとわかれてからまず、杖を買いにオリバンダーの店へと向かった。中に入ると、埃っぽくて妙に静かだった。
「やぁやぁ、いらっしゃい」
奥からひょっこりと顔をのぞかせた、にっこりと微笑んでいたオリバンダーさんだったが、私の顔を見て少しだけ表情を曇らせた。
「…君、ご両親は？」
『え、っと…生みの親はわからなくて…』
「！そ、そうか…失礼なことを聞いた。すまない、老人の戯言だと思って忘れてくれ。さ、こちらへ」
オリバンダーさんはいくつかの杖を私に振るように言った。しかし、どの杖も振るとガラスが割れたり、何かが爆発したり…。しっくりとくるものがなかった。
「いや…まさか…でも、あれしかないのか…」
そう言ってオリバンダーさんは奥から一つの古びた箱を持ってきた。中から取り出したのは、艶のあるまっすぐな杖で、その本体は白かった。持ち手には細かい装飾が施されており、今まで見せてもらった杖とは雰囲気が違った。
「この杖は…カバノキに、セントラルの尾の毛…２２センチよくしなる」
そう言って渡された瞬間に、わかった。
これが、私の杖だ、と。
ふってみなさいという言葉で杖をふる、すると綺麗な青や赤、緑の様々な光が放たれて、わたしの周りとゆらゆらとまわったあと杖へと戻った。
「素晴らしい…まさか、そうか…君があの」
オリバンダーさんは、嬉しそうに、でもどこか悲しそうにそう言った。
君があの…
妙に引っかかったその言葉だったが、特に深く聞くことも無く、お礼を言ってから御代をわたしてから店を出た。
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作者名：リン | 作成日時：2022年11月7日 2時
