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でも、高校生になっても世界の中心は自分だと思ってるようなこの美人さんは、私の回答が気に入らなかったみたいで。
「あんたに拒否権なんてないのよ！」
女にあるまじきドスの効いた声でそう叫んだかと思った、次の瞬間。
私の髪の毛が強く引っ張られ、そのまま頭を壁に打ち付けた。
誰かに掴まれたわけでもないのに、どうして？！
一瞬視界が揺らいで、遅れた鈍痛が側頭部からガンガン響く。
目眩のようなものがして、そのままずるりと廊下に座り込んだら「ふん」と冷たく鼻を鳴らすのが頭上から聞こえた。
「痛い目見ても知らないって言ったでしょ」
痛む頭に手を添えると、それだけでズキズキする。
なんなのこいつ。
頭絶対ぶっ飛んでるわ。
「これに懲りたらもう彼に近寄らないことね」
苛烈な一言を残して、美人は優雅に廊下を歩いていった。
影で根回しどころか物理攻撃って…
どんだけ熱烈なのよ。
仗助もまた面倒な女に惚れられちゃったな…
痛い痛いと心の中で唱えながら、膝を抱えて独り、廊下に蹲ってたら賑やかな話し声が戻ってきたのが分かった。
やけに元気な億泰の声は、きっとまんまと仗助に奢らせる事が出来たんだろう。
今はその元気な声が恨めしかった。
やがて廊下の角から現れた彼らの「うお？！」と驚く声が降ってきて、足元にリンゴジュースのパックとか、コーラのペットボトルが落ちたのが見えた。
「お、おいA？どうしたんだよ？」
「腹でもくだしたのか〜？」
しゃがんだ2人の声がすぐ近くから聞こえて、重たい頭を上げれば、目の前に仗助の心配そうな顔が見えた。
途端、私の視界が歪んで、耐えきれずに涙が零れてくる。
それに慌てた億泰が右往左往する横で、仗助はいつもみたくハンカチを出してくれて。
「何かあったのか？もしかして新しいスタンド使い…」
首を振ろうにも、頭がズキズキして痛すぎて、喉はえずいて声もまともに出せないし、なんだかこの状況も情けなくて嫌だった。
きみを好きな女子に襲われたんだよ、なんて、言ったとしても仗助が嫌な思いするだけだろうし。
それを素直に教えてしまえば、あの美人より性格が悪い気もして。
「頭、いたい…」
えずく喉でなんとか発した言葉を聞き取った仗助は、何が何だか分からない様子でも、すぐにクレイジーダイヤモンドを出して私の頭をその大きな掌で覆ってくれた。
体温がないスタンドの掌。
次第に収まる痛みに比例して、いつもなら煩い心臓がやけに静かだと冷静になっていった。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
