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バス停につくと、いつも通りAがぼんやりベンチに座って待ってる。
億泰が一緒に登校するようになってから、必ず真ん中を歩くのが今日ばかりは救いだった。
昨日の気まずさをどうすることも出来ねーまま、バスに乗って、他愛のない話をして過ごした。
Aはけろりとした態度で、まるで昨日のことなんか覚えてねーって顔をしている。
それもそれで、なんだから面白みがなかった。
視界にチラつく艶のある長い黒髪が、ゆらゆら俺の胸中を揺さぶる。
…ホント、どうしちまったんだ俺。
いつもより口数は少なかったと思うが、特に指摘されることもなくそのまま学校にたどり着いた。
つまんねー授業を聞きながら、斜め前の席をなるべく視界に入れねーようにするけど、どうしても視野に収まって仕方ない。
窓の外見たり、机に突っ伏したりして、まるで俺ばっか逃げてるみてーだ。
なんだよ、俺は相談に乗ろうとしただけだろ。
なんでこんなに罪悪感みてーなもんを抱えなくっちゃあならねーんだ？
心の中で悪態吐こうにも、昨日、俺を睨んできたAの眼差しが頭から離れない。
この前、間田を追いかける時に横抱きにしたら、顔真っ赤だったじゃあねーか。
あれって、そういう意味じゃなかったのかよ。
別に、Aにす、好きって思われてないとダメかってわけじゃあねーけど…
机に肘をついて、その上に顎を乗せる。
前を向いたら吸い寄せられるみてーに目線がAの方に向かっちまうから、顔ごと窓の外へ向けた。
数学の先公の間延びした声も全部流し聞きして、やけに早く流れていく上空の雲を睨み付ける。
もし(俺じゃなくても…)、本気で好きな奴がいるとしたら、他の男が好きなのかなんて質問、さらっと流せるはずだろ？
あんなに必死に否定されっと、余計に勘ぐりたくなるぜ。
…確かに、康一は良い奴だ。
不良の俺と比べたら、よっぽど良いだろーよ。
ふと、無意識に唇が尖ってることに気付いて、それさえ面白くなかった。
なんか、まるでこれじゃあ俺…
Aが康一のこと好きだと認めたくねーみたいだぜ。
全然グレートじゃねえ。
気分転換したくて、腕を伸ばして教室の窓を少し開けた。
それで生まれた風の流れに乗って、もう嗅ぎ慣れちまったシャネルの香りがふわりとして。
くそ。
なんかもう、どうすりゃ良いのか分かんなくなってきた。
4時間目の化学実験を終えて、バタバタとみんな教室へと戻っていく。
短い休み時間を1秒でも無駄にしたくないんだろう。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
