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私も、昨日は結局コンビニに寄る時間が遅すぎてお弁当を買えなかったので、学食へ向かうために足早に廊下を進む。
ちなみに、仗助は授業中ぼーっとしすぎて先生に注意を受けまくり、そのまま授業後も職員室に引っ張って行かれた。
化学の先生は結構ねちっこいから、解放されるのに時間かかるだろうな。
今日の仗助は朝から考え事が多いみたいだったし、なんだか気の毒に思えた。
購買でパンでも買っておいてあげようかな、なんて思いつつ歩いていたら「ねえ」と背後から声がかかった。
聞き覚えのある声に、思わず両肩が縮こまった。
この声の主にはいい思い出がないのよ…
嫌々振り返ったら、予想通り、そこには山岸由花子が仁王立ちしていた。
手には大きな包みを持っていて、重そうだ。
生徒のほとんどはあっという間に実習練から教室練に移動していて、周囲に人影は見えない。
ああ、マズいわ。
たらりと冷や汗が垂れたと思った時、また、見えない力に頭を引っ張られた。
窓枠に張り付くように背中を打ち付けて、ギリギリと頭皮が悲鳴を上げる。
「痛い痛い！！」
「あなた凝りないわね。聞いたわよ、さっきの化学実験で彼と…」
「同じグループだっただけ！ちょっとこれやめてよ！」
自分の髪じゃないみたいに、うねるように動くそれが気持ち悪かった。
まるで呪いの人形のように蠢く黒髪は、私の首や、髪を掴もうとする手首に伸び、絡み付いた。
それだけにとどまらず、窓枠に沿って窓の鍵をパチンと開ける。
ちょっと、まさか
青ざめるより先に窓が開いて、私の体が後ろへ仰反る。
誰かが私の髪の毛を鷲掴みにしてぶら下がってるみたいで、ずるずると体が窓の外へ引きずり出されそうだった。
「グループなんて断れば良いじゃあないの」
山岸さんが何か言ってるけど、そんなの聞いてる余裕もない。
「あなた、康一くんが好きだから私の目を盗んでちょこまかと…小汚い泥棒猫のくせに」
私はまだ手が届くうちに自分の筆箱を掴んで、中からハサミを取り出した。
このままじゃあ三階から放り出されてしまう。
真っ逆さまに落ちたら、首の骨を折って死ぬ。
無我夢中で私を引っ張る髪をハサミで切ろうとしたら、それを阻止しようと余計蛇のように絡みついてきた。
「痛い！いい加減にしてよ！私は康一くんが好きなわけじゃないの！」
「ふん。そんな嘘通用すると思ってるの？あたし、昨日からちょっとブルーなのよ。心にポッカリ穴が空いてるのよ」
ギリギリと髪が指に食い込んだ。
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まゆげ - とても面白くて�，�らイッキ見しちゃいました！まってます❤︎ (1月10日 14時) (
レス) @page41 id: 0d6506373d (このIDを非表示/違反報告)
らりら(プロフ) - 度々読み返してます！更新楽しみにします！無理のない範囲で頑張ってください！応援しています☺︎ (8月12日 23時) (レス) @page41 id: 70cf89f8ce (このIDを非表示/違反報告)
よる - めちゃくちゃ女の子の設定が大好きです！！いい感じに狂ってる異常性が好みです！！ありがとうございます！ (7月5日 11時) (レス) @page41 id: a8f28a0fa7 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いですね！！自分ジョジョが大好きなのでとてもありがたいです！！無理のない程度で更新頑張って下さい！！ (2023年2月15日 23時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 大豆太郎さん» 書き込みありがとうございます。1番好きと言っていただけてとても嬉しいです。更新はとても遅いのですが、気楽に、お暇な時にでも覗きに来ていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (2022年9月29日 17時) (レス) id: a1dae06abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年9月29日 20時
