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ペルセウスに残ってんのが銀狼だけかと思いきや、どこから忍び込んだのか知らねえが、まさかのスイカ大先生が生き残っていたおかげで無事にラボを奪還する事ができた。
途中、銀狼が例の如くへたれて1人逃げ出そうとしやがったが、なんとか心を持ち直したらしい。
そりゃそうだ。
自分より年下のガキが1人で頑張ってる姿を見て尚、逃げ出すような男じゃねえ。
手作り感満載のラボを隠す迷彩カバーもきちんとかけられ(もぐらのバケモンみてえなやつ)、まるで未知の生き物にも見えるラボカーがペルセウスから飛び出してくる。
上陸出来そうな浜に向かって水上を走って行くのが見えて、俺らは慌てて崖を駆け下りた。
「走れA！行くぞ！」
呆然とするAの腕を掴んで走り出す。
なれねえ石の靴のせいで何度もすっ転びそうになんのを支えつつ森の中を駆け抜ければ、ちょうどよくラボカーが目の前まで駆け抜けてきた。
急いでその中に入り、操縦席で必死に運転してただろうスイカの頭を撫でてやる。
「やるじゃねえかテメーら！」
「千空うううう！」
達成感と、遅れてやってきた恐怖から涙目になってやがる2人。
安心すんのは早え。
外を覗けばラボカーを追いかけてきた番兵と、そこらを徘徊していた兵士どもに四方を囲まれてんのが見えた。
「ひいいいでも囲まれたああ！」
「そりゃまーそーなるよねええ…」
この佳境をどう切り抜けるか思考を巡らす中で、外の奴らがなかなか距離を詰めてこないのが不思議に思った。
耳をすませば、番兵たちがラボカーのことを獣の類と疑いはじめてるのが聞こえる。
「そ…そうか、島の人は自分で動く自動車なんて発想ないから、生き物にも見えるんだ！」
「ククク。その勘違いはおありがてえがな」
「俺らが生き残ってることバレずに済むからね〜」
「これ以上エンジンふかしたら排気ガスモクモクだ。人工物じゃねえかって一発で…」
ふと、窓の外に白い南国の花が咲いているのが見えた。
「その花…」
「？ジャスミンだけど…」
「そりゃ南国だしね。なにいきなりのティータイムジャスミンティー？！」
ククク。これは使えるぜ。
「A、花を摘めるだけ摘め！」
「え、ええ？…はい」
花を集めさせる間に、何かで使えるかもしれねえと取っておいた昼間の貝を取り出した。
貝殻使って石灰くらいにしか思ってなかったが…
「貝…？」
「アマリリス、テメーが昼間集めてた奴だ。ククク。まさか中の腐った貝の方活用すっとは思わなかったわ」
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sora(プロフ) - 北さん» そして、この小説をきっかけにアニメだけではなく、原作まで手を伸ばしていただけたこと本当に嬉しいです。原作の彼らが大好き過ぎてできた作品なので、是非本編を片手に読み進めていただけると幸いです。宝島編はまだ続きますが、最後までよろしくお願いします。 (2020年8月2日 16時) (
レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
sora(プロフ) - 北さん» いつもご感想ありがとうございます。小さな手がかりからでも誕生日を当てられるくらい、彼も彼女のとの些細な日常を大切にしていると思います。いつも静かに寄り添ってくれていたからこそ、真正面からぶつかるのは、彼自身ドキドキしたかと思いますが。→ (2020年8月2日 16時) (レス) id: 1d20492120 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 実は私、アニメ民でほとんど内容を知らなかったんです。けれど、この小説を本当に楽しく読みたいと思い、漫画も読み始めてしまいました。（ついでに星の息も読み返してしまい追いつくのが大変でしたが）。これからも無理のない程度に頑張って下さい。楽しみにしています (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 千空が誕生日を当てたとき、なんてヤバイやつなんだ…と心から尊敬しました（一個前の作品と続けて読んだためこの章じゃないかもしれませんが）。本当にsora様の書くお話が好きでたまりません (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
北(プロフ) - 完結お疲れ様です。お疲れ様でした。本当…もう…素敵でした…。私の語彙力では言い表せませんが、とにかく読んでいて幸せでした。愛史ちゃんの記憶が消えてしまってとても悲しいですが、記憶がなくなってもなお、千空を信用していてなんだかきゅんきゅんします。 (2020年8月2日 0時) (レス) id: c788d63342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sora
| 作成日時：2020年7月19日 22時
