【獄都事変】クソ女とクソ男【田噛】

クソ女とクソ男21(田噛目線) ページ21

「あ！あれ走ってんのAじゃね！！！？！？！！？」

「黙れ馬鹿」




平腹の言う通り、Aは外で走っていた。


男子は屋内での対人格闘技授業なので走り込みは無い。







あれ何週目だ？



疲れそう。





ざまぁ。









「本当だ。Aだ」



佐疫も窓の外を見る。






そして何故かAはこちらに気づいた。





佐疫の気配を感じ取ったのだろうか。






普通に怖い。









平腹は窓を開けて「Aーーーーーーーーー！！！！」

と叫んだ。






佐疫も「頑張って」とAには聞こえない声で言った。







佐疫の今の声は消して大きくない。







普通に会話をしても小さいくらいの声だ。









でもAは急に走る速度をあげた。









佐疫が「頑張って」の効果かどうかは分からないが

他の女獄卒をどんどん抜かして行く。





そしてついにトップでゴールした。









女獄卒はA意外馬鹿見たいな体力の持ち主。

普通なら、そんな事は不可能に近い。









「おぉ！Aすげえ！！！！」

「そうだね」









Aはこちらに向かってピースサインをする。





佐疫もそれを見てAに手を振った。








その後のAの対人格闘術訓練成績は言わずとも分かるだろう。

クソ女とクソ男22→←クソ女とクソ男20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す