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どこからか聞き覚えのある声が
聞こえた。
振り返るとそこには男子2人、女子1人……
と思ったら後からぞろぞろと増えた。
その中に1人だけよく知っている人物がいた。
A「時雨くん」
黒のTシャツにその艶やかな黒髪を
少し縛っている。
私の幼馴染、
会うのは終業式以来な気がする。
A「久しぶりー。時雨くんも
ここのお祭り来てたんだね」
時「ああ。クラスのやつに誘われてさ」
そう言い後ろを指す。
あー、なんか見た事あるなと思ったら
クラスの人達だったのか。
女子たちなんかみんな浴衣を着て化粧もバッチリ
していたから分からなかった。
時「浴衣だ」
A「あー。これ、
心音のお姉さんの借りたんだ。
心音に無理矢理着せられたというか、
私が欲に負けたというか。まぁ、色々あって」
浴衣を来ている理由をあまり触れないよう
慎重に言葉を選びながら話す。
時「そっか。似合ってるな。かわいい」
A「！？」
時雨くんは、はにかんだ笑顔で言う。
なんだかそんなドストレートな直球を
投げられると、どう反応すればいいのか困る。
A「ど、どうも……」
時「そういや、A1人なのか？」
A「えっと………」
私は、心音と一緒にこの祭りに来たこと、
そして桜木くんと海原くんに会ったこと、
みんなとはぐれ今に至ることを話した。
A「それで、今みんなのことを
探し回ってるところ」
時「そうか。この人ん中探すのも大変だろ。
ちょっと待ってろ」
そう言うと、時雨くんはクラスの人達の
所へ駆け寄り、またすぐこちらへと戻ってきた。
時「んじゃ行くか」
A「え、行くって？」
時「天川達探しにだよ。一人じゃ心細いだろ」
A「でも、クラスの人達と
回ってたんじゃ……」
時「お前の方が大事だ」
真っ直ぐ私の目を見ながら答える時雨くん。
一瞬、心臓が大きく跳ねる。
時「大丈夫。あいつらには断っておいたから」
「行くぞ」と手を取る時雨くん。
久しぶりに繋いだその手は
昔とは随分と違っていて少し驚いた。
続く (更新停止中)
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←10話 結局、夏休みの終わりもイケメン王子と一緒
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リト(プロフ) - 更新止まっててすみません(全力土下座)今回は時雨くん回です！今度挿絵載せれたら載せます！ (2021年6月7日 7時) (
レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - あけましておめでとうございます！あまり更新出来ていませんが今年も何とか更新頻度を高めて行けるよう頑張ります！さてはて、あなたは一体どの男子とENDを迎えるのでしょうか…… (2021年1月10日 1時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 更新しばらくしてなかったですね！更新更新！ (2020年11月20日 19時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 画像が表示されなくなった（泣 (2020年4月11日 21時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - カナさん» ありがとうございます！！！ (2020年3月18日 0時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リト | 作成日時：2020年2月29日 21時
