【オリジナルBL】ヤンキー先輩はイケメン後輩にどうしても勝てない。

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「副会長の挨拶です」

女子｢｢｢キャーー！！！一颯くーーーーん！！｣｣｣



副会長がステージに立つと女子から

黄色い声が上がる。



新入生にして副会長になった

1年3組水澄一颯。

成績優秀。スポーツ万能。

全国模試では5位以内に入いり、

街中を歩けばファッション雑誌や、

芸能界からのスカウトが絶えないらしい。



先「コルァァァアア！！お前ら静かにしろ！！」



あまりに騒がしく、

先生の怒鳴り声が体育館に響き渡る。


30分で終わる予定だった全校集会は、

20分遅れようやく終わった。


イケメンというのも大変だな。





教室に戻ると、俺の机の上にシワシワになった

封筒が置いてあった。



鬼「はぁ………またか」



毎日のように置いてあるこの封筒。

中身を開けなくてもわかる。

果たし状だ。


だいたい中身は『喧嘩上等』や『下克上』

などといった内容が多い。

俺は毎回無視している。


しかし、この時代に果たし状というのも

どうかと思うが。



封筒の中身を確認してみると、

数枚の写真と何かのプリントの裏を使った

果たし状が入っていた。



鬼「！？………………………これって」



その写真には、今年小学１年になったばかりの

俺の妹、華奈美が写っていた。

果たし状には



『鬼藤龍己

今日の昼休み、校舎裏で待つ。

来なかったら、

お前の妹がどうなるかわかるよな？』



アイツら、俺が喧嘩をやらないからって

こんな汚ぇ手ぇ使いやがって……………






許さねぇ。

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