検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:29,671 hit

8.4話 ページ49

操作した画面を

紅葉野くんに見せる。



秋「それって確か……」

A「『キュンキュンラブストーリー』
略して『キュンスト』!
この乙女ゲーが初めて興味を持って
始めたものなの」



人とは少し違うかもしれない。

けど、この乙女ゲーに興味を持って初めて

自分が変われた気がした。



A「だから、何かに興味を持つことって
すごいことだと思う!」



まだ私は将来のことなんて想像もつかない。

けど、その先を見えている人は、きっと

素敵な人になれると思う。



A「紅葉野くん。紅葉野くんの人生は
紅葉野くんのものだよ。
自分のなりたいもの、
やりたいことがあるなら、
今のレールは壊してしまっても
いいと思う」



きっと、今なんだ。

このまま今のお母さんが敷いたレールを

走ってしまえば、ただ紅葉野くんが

苦しくなるだけ。



A「自分のやりたいこと言おう。
ちゃんと話し合ってわかって
もらおう。
きっと、紅葉野くんなら変われるよ」

秋「A……」

A「って、私がこんな偉そうなこと言える
ような立場じゃないんだけどね。
これは紅葉野くんが決める
ことだから。

まぁ、その……頑張って」



ホント、何言ってるんだろう。

自分の将来なりたいものすら見えてないのに。

他人にばっかり言って、自分は何も変われない。


馬鹿だなぁ。



(うつむ)きながらそんなことを思っていると、

ふと目の前に自分の影ともうひとつ影が

重なった。



秋「ありがとう。A」

A「!?」



暖かくて、少しいい匂いがする。


ていうか、抱きしめられてるんですけど!?

えっ、え”ぇぇぇえええ!!?

ちょ、紅葉野くん!!

コレハドウイウコトナノカナ????



秋「Aに相談してよかった。
多分俺、このままだったら
ダメになってたかも」



さっきとは違う。

偽った笑顔じゃない、本当の笑顔。



A「あの、紅葉野さん。そろそろ
離してもらってもいいですかね」///

秋「え、あ、ぁあああ!!!
ご、ごごごごごめん!!!!」///



バッと温もりが消える感覚。


ホントこの天然イケメンは………////



秋「あ、えっと。それじゃ、帰ろっか」

A「うん」



さっきまで暗い雰囲気が漂っていた公園は、

帰る頃にはなんだか温かみを感じた。

ありがとうございました!→←8.3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , イケメン王子 , 夢小説   
作品ジャンル:ラブコメ, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リト(プロフ) - ここまで読んでくださった読者様、本当にありがとうございます!第2作もありますのでよろしくお願いします!! (2020年4月25日 1時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - お気に入り登録者が増えてる! (2020年2月26日 19時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 表紙描きました! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - 今回の話はあなたの(設定された)過去があります。私も主人公と重なる部分がありますね。私の場合、将来何になりたいかですかね。まだ確実には決まっていないんですよ。皆さんはどうですかね? (2020年2月7日 23時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)
リト(プロフ) - びびちゃんさん» こんな作品を面白いなんてっ(泣)ありがとうございます!更新頑張れます!! (2020年2月5日 23時) (レス) id: 96d4802982 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リト | 作成日時:2018年12月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。