10話 ページ12
Aside
『俺はA・フィンズ。』
腕立て伏せが終わり、立ち上がってそう言う。
ラギ「知ってるッスよ。君、”有名人”ッスからね〜。」
シシシッと笑って言う。
有名人?
まあ確かに、こんなにかっこよくて可愛くて賢くて非の打ち所のない人間、俺くらいしかいないもんな。
程なく納得する。
ラギ「入学式に闇の鏡に落書きしたヤツで、しかもイグニハイド寮!シシシッ面白いッスね〜。」
ふぅ、とラギークンも腕立て伏せが終わったのか、
手で汗を拭いながら立ち上がる。
『そういえば、俺以外にイグニハイドいないんだけど。絶滅危惧種なの?』
朝から思っていた違和感をラギークンに問う。
ただ単に俺のクラスには俺しかイグニハイドがいないのかと思っていたが、合同授業でも見かけない。
ラギ「イグニハイドといえば、引っ込み思案で薄暗いヤツが多い印象なんスけど、君が例外なだけッスね」
運動場なんか以ての外。ということらしい。
ラギ「にしてもAくん、イグニハイドにしては運動神経良すぎじゃないッスか?」
オレサバナクローなんスけど……と、
肩をガックシと下げるラギークン。
どうやらサバマグロー寮は、運動神経の良い獣人が多いらしく、ラギークンもそれに該当するんだろう。
『まあそう落ち込むなって。俺が凄いだけだから。』
ラギークンの肩に手を乗せて励ます。
ラギ「なぁんか、腹立つッスねぇ。」
ラギークンと他愛のない話をしながら、
センセーの元へ箒を取りに行く。
バル「ハーハッハ!!どうやら、お前らが一番乗りのようだな!!だが、そんなんじゃまだまだオレのようにはなれないぞ!!」
まずは毎朝生卵を飲むことだ!と言うセンセー。
卵は焼いた方が好きなので却下。
全員が走り終わるまで、箒を持って待機らしい。
あ、リドルクン、やっと走り終わったみたい。
肩でゼェゼェと息をして、
膝に手をついているリドルクンに軽く手を振る。
リドル(なぜあんなに元気なんだ………。)
こちらをチラッと一瞬見た後、腕立て伏せの姿勢に入る。
リドルクンの他に、まだ走り終わっていないおとこびねる寮の人達に目を向ける。
ラギ「あー、あの寮、人魚がいるって噂ッスよ。まだ陸に上がったばかりだとか。」
隣で地面に座っているラギークンが、
おとこびねるを見ながら言う。
『へぇー、人魚なんかいたんだ。大変そ。』
陸に上がって間もないうちに、グラウンド20周だって。
ウケる。
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雷蔵 - 笑いこらえんのしんどいww (2月26日 0時) (レス) @page20 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
眠るひつじ(プロフ) - 誕生日おなじでめちゃビビった。そんな昨日あったっけって笑 (7月28日 5時) (レス) @page2 id: c017944627 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - ものすごく面白いです!同室の君と角の子で吹き出しましたwwwインタビューのとき、仲良い(?)人の内の半分が対価取ってるwww「この作品面白い!」と思ったら、大体トマトさんです!いつも読ませて頂いております!無理せず更新頑張ってください!長文失礼しました…。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page42 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
kome(プロフ) - トマトマヨトマメトマトさん» パクられるとゆうことはそれだけ面白い作品だと云うことです。これからも応援しております! (2023年3月24日 8時) (レス) id: 4c2006e05c (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - komeさん» お返事ありがとうございました。相手様のコメントに注意喚起をしてみようと思います。面白い作品と思っていただけて幸いです。これからも何卒よろしくお願いします! (2023年3月24日 8時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2022年8月9日 0時