7話 ページ9
Aside
魔法史が終わり、次は魔法薬学。
1年生のうちは座学が多いらしく、とてもつまらなかった。
こんな感じの授業が続くなら、サボろうかな。
俺頭いいし。
実験室までの道を外れて、どこかサボりに最適な場所を探そう。
リドル「どこへ行くんだい?実験室はこっちだよ。」
何故かお目付け役みたいに俺にぴったりとくっついているリドルクンに阻止される。
ジトリ、とした目で俺の腕を掴んで、実験室まで引きづられる。
リドル「もし授業をサボる気でいるなら、首をはねてしまうよ。」
マジカルペンを握りしめてリドルクンが言う。
『魔法で首はねるの?俺もやってみたーい。』
マジカルペンを取り出して言えば、リドルクンは物理的にじゃないよ……と呆れながら言う。
リドル「首をはねるというのは、ボクのユニーク魔法のことだ。」
リドルクン曰く、ユニーク魔法というのは世界で厳密に1人かと言われればそうでは無いが、一人一人が特別に所持している魔法のことらしい。
そして、彼のユニーク魔法は他人の魔法を封じ込め、一定時間使えないようにする魔法だとか。
リドル「ボクはこの魔法を10歳の頃に完成させたんだ。」
フフン、と自慢げに話すので、つい頭をなでなでしてしまった。
リドル「んなッ!?気安く撫でないでくれ!!ボクは子供じゃない!!!」
リドルクンの頭に乗せていた手をペシッと払われた。
少し顔が赤い所を見ると、別に嫌って訳じゃないんだな。
可愛いところもあるんだなぁ、ずっとムスッとしてたから、気難しいやつかと。
リドル「…!何をニヤニヤと……!」
僕とそんなに身長も変わらないだろう…!と、急に身長の話になったので、ああ気にしてるんだなと思うと、余計に俺の頬が上がる。
『リドルクンもまだまだ子供だねえ。』
ふはは、と笑いが出る。
リドル「だから子供じゃないとッ……!!」
プンスカと怒るリドルクンを追い越して、実験室に入る。
どうやら魔法薬学は実験着を着なくちゃならないらしく、持ってきていた実験着を上から羽織る。
一歩遅れてやってきたリドルクンも、まだ納得していない様子で、そそくさと実験着を羽織る。
ていうか、何気に俺の所に来るのなんでだろう。
友達いないのか、と1人で納得する。
『うわぁ、でっかい大釜だ。ここに人入れて煮込むの?』
リドル「なんでそんな物騒なことするんだい。」
首をはねるだなんだ言ってる君も物騒だけどね。
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雷蔵 - 笑いこらえんのしんどいww (2月26日 0時) (レス) @page20 id: b34786daa2 (このIDを非表示/違反報告)
眠るひつじ(プロフ) - 誕生日おなじでめちゃビビった。そんな昨日あったっけって笑 (7月28日 5時) (レス) @page2 id: c017944627 (このIDを非表示/違反報告)
ただの一般人 - ものすごく面白いです!同室の君と角の子で吹き出しましたwwwインタビューのとき、仲良い(?)人の内の半分が対価取ってるwww「この作品面白い!」と思ったら、大体トマトさんです!いつも読ませて頂いております!無理せず更新頑張ってください!長文失礼しました…。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page42 id: 3f9059dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
kome(プロフ) - トマトマヨトマメトマトさん» パクられるとゆうことはそれだけ面白い作品だと云うことです。これからも応援しております! (2023年3月24日 8時) (レス) id: 4c2006e05c (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - komeさん» お返事ありがとうございました。相手様のコメントに注意喚起をしてみようと思います。面白い作品と思っていただけて幸いです。これからも何卒よろしくお願いします! (2023年3月24日 8時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2022年8月9日 0時