とんでもないアホ【ツイステ】【男主】

17話 ページ19

Aside


昼休み、お弁当を部屋に忘れちゃったから、取りに寮に戻る。
お弁当と言ってもただのバナナだけど。

途中、道が分からなくなった時、頭が燃えてる人に教えてもらった。

あれって熱いのかな、水掛けたら消えたりすんのかな。

え、もしかして水掛けると禿げたりする？


正直お弁当より燃えている頭に興味が湧いたが、昼休みが終わると困るので、また後にしよう。

どうせ同じ寮だし、また会えるでしょ。


部屋まで戻ってバナナを取った後、どうせだから植物園で食べようと思い、植物園に向かった。



植物園ってどんな所だろう。
誰かが言っていたのを小耳に挟んだくらいだから、詳細は知らない。


マンドラゴラとか埋まってんのかな。


もしいたら、バナナ食べさせてあげよう。


そんなことを考えていたら、あっという間に植物園。

中に入ると、ムワッと若干の暑苦しさが漂う。


にしても、広いな。


デカい食虫植物とかいたら、根っこの部分引っこ抜いてみたいな。
下の方どうなってんだろう。



ふと、視界の隅で動くものを捉える。

何かと思い、そこに近付いて見てみると。



『…………尻尾。』



動いていたのは、何かの尻尾。


その何かは…


「…あ？」


横たわっている獣人だった。




「テメェ俺の縄張りに入るたァ、いい度胸してんじゃねェか。」


未だに横たわりながら、こちらをひと睨みする獣人。


そういえば、ラギークンも獣人だったよね。

この人はなんの動物だろう、と顎に手を当てて考える。



「……おい、俺を目前にして考え事か？」


獣人は体を起こし、座った体制になる。




『…うーーん、』
















『ナマケモノの獣人？』













「食ってやろうか。」

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