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「母上!私も一緒にゆうげを作りたいです。」
「お手伝いをして下さるのですね、A。助かります。こっちにいらっしゃい。」
私は母上が大好きだ。
笑顔こそ少ないけれど、母上が誰よりも優しいことを知ってる。
そして誰よりも、凛としていて強いことも。
「今日は慎寿郎さんが早く帰ってこられるそうです。なので、少し豪華な料理を用意しましょう。」
母上が父上のことを話す時は、少し表情が和らぐ。
決して私に対して表情が硬いわけではないけど、
母上が父上のことを本当に愛しているんだな、と
いつも感じる。
私はそんな母上を見られて嬉しいし、心が暖かくなる。
「父上が早く帰ってこられるのですね!!
ゆうげ、喜んでくれるといいな〜」
父上、喜んでくれるかな。
疲れが溜まっているだろうし、すぐ寝てしまうかも。
なんて少し不安に思っていると顔に出ていたのか、
母上が頭を撫でながら言ってくれた。
「きっと喜んで下さります。Aも一緒に夕餉を作ったと知ったらなおさら。」
「へへ、ありがとうございます母上!
お手伝い頑張ります!」
美味しく出来上がるといいな。
まぁ、母上が作るご飯は何でも美味しいけど!
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プスメラウィッチ - よぴさん初めまして、続き頑張ってください。楽しみにしています(*^^*) (2021年10月30日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
名無し76786号(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年9月29日 18時) (レス) id: 9763a79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よぴ | 作成日時:2021年9月14日 2時