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息を潜めて
ヌナから見えないように隠れて見ていた。
笑顔のヌナ...
見ているこっちまで笑顔になる...。
今すぐ抱きしめたい...
こんなに近くにいるのに...
なのに遠い。
溜息をついて地面を見た時だった。
『テヒョン.....会いたいよ.....早く迎えに来てよ....』
そんなまさか....
ヌナ、泣かないで...
『今まで我慢したんだからね....
もう我慢出来ないよ....
置いていかないでよ....
わたしには、、テヒョンしか......
テヒョンしか見えてないんだから....』
こんなに泣いてるヌナを見たのは
初めてかもしれない。
俺が別れを告げた時でさえ
下唇をグッと噛んで堪えていたから。
猫の頭を撫でて、立ち上がって、
コートの袖で涙を拭いて。
歩き出した瞬間、ヌナ！って叫んでしまっていた...。
急いで口を覆って物影に身を隠し...。
『私も人間なんだからいつまでも待てないよ？』
って聞こえた瞬間....
なんか....もうどうなっても良いやって思った。
ヌナと俺の誕生日に、
ヌナを迎えに行こう。
それでダメなら...
その時はその時だ。
.
ジミンに今年の誕生日に
ヌナに会おうと思うと伝えれば優しい笑顔で
『うん！そうしな！俺も手伝うから！』
ってハグしてくれた。
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作者名：ナイン
| 作成日時：2019年12月3日 17時
