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それから暫くしてヌナの新刊が発売された。
もちろん発売当日の朝一でゲットした。
すごく切ない終わり方で
読み終えると号泣してしまった。
俺の泣き声に気づいたホソギヒョンが
ビックリしながらもヌナの本と分かれば
優しく背中をさすってくれた。
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『テヒョンア〜。これあげる〜
いや、もう持ってるかぁ〜』
ジニヒョンがニヤニヤしながら
一冊の本を差し出してきたかと思えば
スッとヒョンが胸に抱きかかえて。
また差し出してきて
『明後日の午後7時。
SBSで俺とナムジュナ、Aヌナが出演した
トーク番組が放送されるから。』
ん、と渡された本を見ると
読み終えたばかりのヌナの新刊だった。
表紙の端っこには【テヒョンへ。】と
ヌナの字で書かれていた。
確かに1冊持っている。
受け取って固まっていると
『中、見てみ?
ヌナがメッセージ書いてくれてるはずだから。』
ナムジュニヒョンが俺の肩をポンと叩き
そう言って洗面所へと消えていった。
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部屋に戻り、本を開くと
【もっと羽ばたいて。
私なりにテヒョンの将来を応援します。
笑ってみんなに幸せをプレゼントして?
あなたの笑顔が1番好きなファンより。】
と書かれていた。
すごく、すごく嬉しかった。
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そして2日後。
ジニヒョンに誘われて3人がゲスト出演した
トーク番組を観ることになった。
気が付けばリビングに
メンバー全員が集まってて。
メイクされたヌナ、
少しゆとりのある
カーキ色のスーツを着たヌナは
出会った時より大人っぽくなっていて。
正直ドキドキした。
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作者名:ナイン | 作成日時:2019年12月3日 17時