刀で刻む:: まさむね▼ 孤海夜 紅萌様からのリクエスト ページ48
分からないならば分からせるまで。
刻んでしまえ、その心に。
☆★☆
「まだ分からぬのかっ！？」
「ごめんなさっ………ごめんなさい！」
一人の少女に向かって声を荒げるのはある一人の妖怪。
「拙者はこんなにも………こんなにもAを想っているというのに」
その甘やかな声とは裏腹にAに刀を向ける妖怪。その鋭利な刃には赤がついている。
Aの腕には赤が流れている。
そんな状況から、妖怪がその刀で少女を傷つけたことを容易に想像できるだろう。
「私はまさむねのことをちゃんと見てるよ？ずっと、ずっと………あなたしかこの瞳にはうつらない」
Aはまさむねの異常な『愛』に恐怖している。まさむねにとって、Aへの行動は愛情表現だと言う。しかし、彼女からしてみれば異常という言葉しか思いつかないのだ。
「拙者は………拙者は………もう疲れたのでござる」
「え？」
「お主に拙者の愛を分かってもらえない日々が続き、どれだけ我慢してもお主は拙者を見ようともしない！そんな日々に疲れたのでござる」
Aの目には目の前の刀しかうつっていない。刀を持っているまさむねが目に入るのは必然的だが、Aは潜在的にうつそうとはしないのだ。恐怖故に。
「A、お主には分かってほしいでござる」
「まさむね」
そこで、初めてAはまさむねを美しい瞳にうつした。彼女が見た彼の表情はとても辛そうで、悲しげなものであった。
「拙者はAの心に拙者を刻めるのならば、それが例え恐怖の感情でもいいと思えた」
力なく腕をおろした彼はどこか遠くを見つめながら口を開いた。
「やはり、それはとても耐え難い」
「まさむね………」
「………なんて、拙者は自分の愛がAに刻み込めるのならばそんなことはかまわない。この刀で拙者を刻み付けるのはとても良いものだ」
「まさむね？」
さっきとは違う発言にAは少々困惑してしまう。
おかしい。さっきまで、耐え難いなんて言っていたはずなのに、と。
「ああ、完全にAを手に入れることができるのはいつだろうか！その日が待ち遠しいでござる！！」
「まさむね、まさむね………あなた」
おかしいよ。
その言葉はAの肌を傷つけた刀によって口から出ることはなく、代わりに出たのは痛みのために出た叫び声だった。
Fin
リクエストありがとうございました！
アロアから(途中までは必読………かな)→←チョコボー戦争:: 不動明王ボーイ ほのぼの 男主 ロスト様からのリクエスト
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アロア(プロフ) - アンデルさん» シャドウサイド妖怪で誰がお相手でしょうか……？ (2019年2月18日 20時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - SRKBさん» 了解です！書き直しておきます(*´ω｀*) (2019年2月16日 16時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
SRKB - ごめんなさい申し訳ないを申し訳なしと書いてしまいました。後思い付いたので追加します。夢主は覚醒前はポニーテールの黒髪にアヤメと同じ体型と可愛らしい顔でアヤメファンでも見惚れるぐらいですが覚醒後は黒髪が藍色に小さい角が四本生え小悪魔系の顔に変わります。 (2019年2月16日 16時) (レス) id: 8f3c22ff74 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - ♪美桜♪さん» おー！でも、私はくだらないことしか呟いてないですよwあと、絵も下手ですから(自分絵じゃないから) (2019年2月16日 13時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
♪美桜♪(プロフ) - アロアさん» アロアさんのTwitter見てみますね！ (2019年2月16日 12時) (レス) id: 303f0ec948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年11月12日 17時
