天狗:: 烏天狗 ページ19
私は烏天狗。立派な天狗だ。
しかし、私はある二人に悩まされている。
☆★☆
今日も憂鬱な日である。
またあの二人にさんざん言われると思うとため息がでる。
「…………本当に意味が分からない」
私は公園のベンチに座り空を仰いだ。
今日もゆっくりと雲が流れている。
「あれ？鼻なし天狗じゃん。どうしたの？」
…………来たな。
「別に………Aこそなにしにきたの？」
「あたし？あたしは烏天狗に会いに来たんだよ」
「なにするために？」
「からかうため」
最低なやつだ。
天狗が私をからかうのはいいとして、Aにいろいろ言われるのは結構心にダメージを受ける。
好きと思っている人に言われると心にグサッてくるでしょ？
「烏天狗は天狗の癖に鼻がないもんね〜」
「いつも言ってるじゃん。鼻がなくとも天狗だって」
「でも天狗らしくない」
「それ、君にも当てはまるけど」
…………Aだって天狗の仲間じゃないか。
それにAにだってあの誰しもが思い浮かべる立派な鼻はない。
あれを持ってるのはいつも私に突っかかってくる天狗だけだ。
「それ言ったらダメだよー」
「私達は仲間ということだ。それなのにAときたらいつも天狗と一緒に私をからかってくる。どうして？」
「それは…………その……」
さっきまでの威勢はどうしたものか。
急に下を向いて口ごもる。
するとバッと顔をあげて、
「いいいっ意地悪して教えないもんっ！！//」
そう言ったAが投げつけてきたのは天ぷら。
え？天ぷら！？
間一髪で私は避けた。
「なんでAが天ぷらを持ってるの！？」
「なんで避けるの？」
「避けるでしょ！？」
「でも烏天狗は天ぷら好きでしょ？」
「…………どうして知ってるの？」
「………え？」
さっきの顔を赤くしていたこととか、私の好みを知っているとか………これでは期待してしまう。
「じゃあ、おたんちんな烏天狗に言ってあげる！！」
お、おたんちん！？
「あたしは烏天狗のことが好きなのー！///」
Aは今日一番の真っ赤な顔で、しかも大きな声で言ってきた。
「………A」
ビクッと震えるA。
あぁ、なんて可愛らしい。こんな乙女なAをこれからも見られるとは…………。
「私もAのことが大好き」
「本当？」
「うん」
だから今度からは私をからかわないで………逆に共に天狗に立ち向かおう。
Fin
リクエストありがとうございました♪
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アロア(プロフ) - 紫月さん» えっと、リクエストと受け取ってもよろしいでしょうか………？ (2019年6月29日 16時) (
レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - カイラが好きでエンマのことが嫌いだけどエンマが元人間だったことや、命を狙ってくる妖怪がいたり大王なんて良いことは無い。でも皆には明るく接しなければいけない。せれを知ってエンマが好きになってカイラが怒るけど夜しゃエンマに倒される (2019年6月29日 15時) (レス) id: b5a8929075 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - エンマさん» 分かりました！これの続々編で書かせていただきますね！あと、リクエストがたまっているので書くのはだいぶ遅くなります。申し訳ありませんm(_ _)m (2018年10月11日 0時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
エンマ - 後、名前出し大丈夫です！(≧∇≦) (2018年10月10日 23時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
エンマ - はいはーいリクエストお願いします！時空神エンマ、暗黒神エンマ、太陽神エンマが、主人公と、あそぶかという感じで、お願い申し上げます (2018年10月10日 23時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年7月10日 22時
