隣の君:: 月浪トウマ△ ページ22
「トウマ君」
「A、今日はまた他の男と話したな」
「で、でも用事があって……」
「そうだな、だが……僕に聞けばよかったんじゃないか？」
「ごめんなさい……」
「僕はAのものだ。もちろんそれと同時にAは僕のものだ。だから、僕は他の女子と話していない。しかしAはどうだ？」
「……あ」
だからトウマ君は他の女子と話していなかったの？
「Aは僕のものだって分からせないといけないか？」
「私はトウマ君のだよ？」
だからそんなこわい顔しないで。私はトウマ君の笑ってる顔が好き。優しいところが好き。
だけど、私の好きなトウマ君はここにはいない。
「A、僕は思ってることがある」
「なにを？」
「僕はね………Aを閉じこめたい、自分だけのものにしたい……なんて思ったりすることがあるんだ」
トウマ君は自分の勉強机に向かうとそこの引き出しからカッターナイフを取り出した。
「トウマ君？……そんなの取り出してどうしたの？」
嫌な予感はした。
トウマ君はカッターナイフの刃をカチ…カチとわざとゆっくり一つずつカチという音を出しながら近づいてくる。
「トウマ……君？」
ダメだ……逃げなきゃ。
彼の目は正気じゃない。
逃げろ逃げろと頭が命令してくる。けど、体が動かない。
「ヒッ………トウマ君！！お願い！嫌ぁ！！……来ないで……来ないでぇ！」
私の制止の声も聞かずに目の前まできた。もう、カッターナイフが目の前に……！！
「綺麗だ、A。その綺麗なAを傷つけたらどれだけ綺麗になるのだろうか？赤い綺麗な血がAの白い腕に流れていくその様はどんな風だろうか……ふふふ……ははは」
「トウマ君！嫌だよ！！やめて……こんなの可笑しいよ！？」
「僕は普通だ」
彼は私の腕を掴むとカッターナイフを腕に滑らせた。
「つっ……」
痛い……痛い……痛い………。
「綺麗だ……」
トウマ君は私に流れる血を舌で舐めとった。
「ん……美味しい」
「うぅ……ト……ウ…マ君」
いつからこんなの風になっちゃったの？少なくとも付き合う前、付き合ってからすぐはこんな風にはなっていなかった。
なにがトウマ君を変えてしまったの？
「僕はAに傷をつけて自分のものと証明がしたい……」
可笑しい……こんなの可笑しいよ……。
トウマ君は新しく傷をつけるとニヤリと笑った。
Fin
リクエストありがとうございました(*´ω｀*)
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縁儺 - ダレノモノ？でちょっとヤンデレイラストを思い付いた…(コロナ中の癖に) (2022年9月6日 8時) (
レス) @page40 id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - ありがとうございます！ (2018年5月19日 16時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - アンデルさん» 分かりました！続編の方で書かせていただきますね！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
アンデル - リクエストでミッチーのヤンデレお願いします！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: 72c08365b0 (このIDを非表示/違反報告)
アロア(プロフ) - 狼の歌姫さん» 了解です！！ (2018年5月11日 20時) (レス) id: dbf84190b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アロア | 作成日時：2018年4月6日 14時
