勘付かれた甘い香り ページ3
【亜嵐side】
あれ、繋がんねーな。
スマホから聞こえてくる
「お掛けになった電話は、電波の届かないところにあるか、電源が入っていないためーー」
っていう機械音。
諦めて、通話終了ボタンを押した。
どっかいってんのかな、A。
ゴルフ接待が終わって
取引先や上司の家回って
やっとひと段落した車の中。
今日買い物連れてってやれなかったし、
メシでもいくかって思ったんだけど。
まーいいや。またあとでかけよ。
スマホをポケットにしまって、車のキーを回そうとしたとき
コンコンって誰かにドアをノックされた。
亜嵐「…え、メイちゃん？」
スーツ姿のメイちゃんが
顔の横で手振りながら覗き込んでて
慌てて車の窓を開けた。
亜嵐「びっくりしたー、なにしてんの？」
メイ「仕事帰りで、ここ帰り道なの。亜嵐くんこそこんなとこで車停めてなにしてんの？」
亜嵐「ゴルフ帰り。接待だったんすよー。」
メイ「それはそれは。お互いお疲れ様です。」
亜嵐「ほんとご苦労様です。」
2人で頭下げあって、
ははって笑う。
そのとき、
頭をあげたメイちゃんから覚えのある香りがした。
亜嵐「…香水？」
確かそれは、
いつかAからしたのと同じ
少しビターな、甘い香り。
メイ「あ、匂いする？
今日一緒にいた先輩がつけてたからついちゃったのかな。
仕事に香水つけてくるなって話だよね。」
亜嵐「はは、確かに。
女の先輩？」
メイ「ううん、男の先輩。
この香水メンズだもん。
ほら、玲於がいつもつけてるやつだよ。」
亜嵐「………え？」
メイ「玲於が昔から愛用してるやつ。
…どうかした？」
亜嵐「え。や、ううん。なんでもない。」
メイ「あ、そういえばこれ亜嵐くんに渡しておいていい？北海道の写真。
Aに渡そうと思って昼間電話したんだけど
外にいたみたいで会えなくて。」
亜嵐「お、おっけーさんきゅ。」
やっぱA、家いねーんだ。
メイちゃんと別れて、
今度こそ家に向かって車を発進させる。
ーー玲於がいつもつけてるやつだよーー
どこかで嗅いだことのある匂いだと思ってた。
玲於だったんだ。
けどなんでAから？
…会ってた？
けどそんなことA言ってなかったし。
亜嵐「…まさかな。」
.
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りな(プロフ) - はじめまして！久々にすごく引き込まれるお話です！玲於くんと彼女さん、亜嵐くんがどんな答えを出すのかドキドキしてます。更新楽しみにしてます(^^) (2018年6月5日 2時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
くる(プロフ) - ぴなたまごさんこんにちは！久しぶりに更新されてほんとに嬉しいです（ ; ; ）ぴなたまごさんの作品全作読ませていただいているのですが玲於くんファンってこともあって全部好きです！！このお話も大好きなのでこれからも更新たのしみにしてます！頑張ってください！ (2018年6月3日 10時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - やっぱりすごいです、お話に引き込まれます。更新…！嬉しいです。また続きを楽しみに待たせていただきます！ (2018年6月1日 20時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
reona(プロフ) - 更新されてないみたいですが、何かあったのでしょうか？更新楽しみにしてます！ (2017年11月13日 2時) (レス) id: a813d90c31 (このIDを非表示/違反報告)
ももぷりん(プロフ) - 会いに来てください〜！うぇるかむです！大好きですこのお話（ ; ; ）更新来るたび飛び跳ねてます！ぴなたまごさんのお話全作好きです、玲於くんと結ばれたらいいなあ、、 更新楽しみにしてます！がんばってください ！ (2017年8月26日 23時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴなたまご | 作成日時：2017年8月19日 15時
